きったんの、その一足が道となる

kintoneを使った業務改善の記録

kintone経理 Chapter0-01『経理×kintoneのススメ』

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「バックオフィスのDX」と大きなことを掲げている私ですが、

勤めている会社はというと…kintoneの導入によってデジタル元年を迎えたまだまだアナログな会社ではあるし、当の経営者も

「DXってなんや?トランスフォーメーション?XじゃなくてTやん」

なんていう始末。

 

会社全体のDXの推進はまだまだ先の話になりそうです。

 

 

経理業務の電子化

各種伝票、経費精算、売掛金や買掛金、入出金や手形、債権の管理、会計ソフトへの入力、試算表やその他集計分析などなどなど…

電子化すべき経理業務はたくさんあります。

当社も私が経理になったときは紙と電卓で業務をしていました。

それが今ではテレワークもできるぐらいまで電子化を進める頃ができています。

一度に全ての業務を電子化してというのは難易度は高いですが、一つ一つ小さな単位で進めていくことが重要だと思います。

 

経理に必要なのは簿記 + Excelという風潮

Twitter経理界隈の方々をフォローしていると、経理に必要なものが簿記だけではないということがわかります。

そんな方々に共通しているのが、経理に必要なのは「簿記+Excel」であるということ。

もちろん私もそれに賛成ですし、Excelを使えたからこそ電子化や効率化を進めてこられたと思っています。

関数を使って
SUMIFS、COUNTIFSで計算集計
XLOOKUPで入力効率化
文字列操作関数で素早く編集

 

Power queryを使って
csvファイルを取り込んで編集
複数ファイルの統合

 

マクロを使って作業の自動化

 

会計ソフトへの入力データや銀行振込データを作成したり、勘定科目の集計をしたり、Excelを使えるかどうかで作業スピードや正確性に相当差が出てきます。

 

Excelを使う」ということについて

私自身Excelを使って電子化を進めてきましたし、そこを否定するつもりはありません。
Excelが使えれば仕訳データから元帳を作るのも関数一つです。

 

ただ、Excelが使える」とはどういうことでしょうか。

 

私はこの言葉が独り歩きしているような気がしています。

ただ漠然とExcelができればそれでいいのか、

重要なのはデータベースを理解することではないかと思っています。

関数やピボットで集計できるのも優れた技術ですが、それもデータベースがあってこそ。データベース化できていなければSUMIFもピボットテーブルも使えませんから。

つまりExcelを使えるとは

Excelをデータベースとして使えるようになる」

ことなのではないかと思っています。

 

言い換えれば使えるならExcelじゃないものを使ってもいいということだと思うのです。

 

経理 × kintoneのススメ

私がkintoneのヘビーユーザーなので贔屓目に見ていますが、データベースを構築していくのであれば、kintoneという選択肢もありだと思います。

データベースの構築だけでなく、経理の基本業務をkintone化することも電子化への有効な手段かもしれません。

フィールドのタイプを選んで設定していくため、同じ列で数字と文字が混在するなんてこともなくなりますし、適度にアクセス権を設定できるので数式を壊した、間違って削除したなんてことも避けられるでしょう。

 

そして、レコードを登録していけば自動的にデータベース形式で蓄積できますので、データベースの構築という面からみるとExcelよりも簡単にできるのではないかと思います。

 

また、プロセス管理を使い伝票の確認などをワークフローで回すことができるので、業務の電子化にもなりえます。

そういう点から、経理業務のkintone化は非常に有効ではないかと思うのです。

 

ただし、計算や集計は標準機能のみでは不自由な面もあり、そこはExcelには敵いません。JavaScriptはハードルが高いし、有償のプラグインを利用すると便利にできますが導入できない場合もあります。

 

そういう場合はデータをExcelに取り込んで処理すればいいのです。

 

大切なことは「Excel」や「kintone」にこだわらず、業務の目的や用途、それぞれのツールの特性を理解して最適なツールを選択し使い分けていくということだと思っています。

 

そして最も重要なことは簿記やツールをの知識を有することではありません。

 

簿記の知識とITスキルをもって既存の業務をどうやって置き換えていくか、
アナログからの脱却を図っていくというマインドを持つことだと思います。

 

ということで、これから標準機能だけでなくプラグイン、カスタマイズやExcelとの連携を使って経理業務のkintone化の可能性を追求していきたいと思います。

 

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