きったんの、その一足が道となる

kintoneを使った業務改善の記録

アスリートこそプログラミングをすべきだという話 第一回

「アスリートこそプログラミングをすべき」

私にはこういう持論があります。

ご承知の通り私はゴリゴリの体育会系出身ですので、

「脳みそまで筋肉でできてる」
「そんな筋肉で経理やんの?」
「筋肉でパソコン壊すなよ」

かつてはこんな言われ方をしたこともありました。

プログラミングとは無縁で新しいことを学ぶことを辞めた人たちにとっては理解できなかったのでしょう。

しかし今ではそういったことを言う人もいなくなりました。
私の努力を認めてくれるようになったのかもしれませんし、
プログラミングの学習というのが昔ほどハードルの高いものではなくなったということもあると思います。

そこで、私がスポーツマンだったからこそプログラミングの学習をすんなり受け入れられたと思う理由、アスリートこそプログラミングをすべきだと思っている理由を、思いつくままに書いていこうと思います。

(自分で自分のことをアスリートというのは忍びないので自分に対してはスポーツマンと表現します)

アスリートには2タイプある、と思う

個人的に、大きく分けて2タイプのアスリートがいる、と思っています。

身体能力でスポーツをするタイプ
理屈でスポーツをするタイプ

簡単に表現すると、この2タイプです。
※もちろん個人的な意見ですので否定的な方もいらっしゃるでしょうが、そこはご笑覧ください。

身体能力って、どこか越えられない壁があるんです。
特にアマチュアクラスだと身体能力だけで無双できることもあります。

私は170cm70kgでアメリカンフットボールをやっていました。決して恵まれた体型ではありません。
身長があと10cm高ければスポーツ人生も変わっていただろうなと思うことがあるぐらいです。

100kgを超える相手と1対1でぶつかり合わなければならない場面や、
100メートルを11秒台で走る相手を追いかけなければならないという場面もたくさんありました。

そうなると身体能力だけでは到底太刀打ちできません。
身体能力で勝てないのなら、それ以外のところで勝負しなくてはいけないのです。

「相手よりも低く当たる」
「相手よりも早く動き出す」
「最短距離で追いかける」

先読みする、見極める、先に仕掛ける
身体能力よりも頭を使うことが鍵になってきます。

そのために必要なことはなんなのでしょうか。


理屈でスポーツをする、ということ


スポーツは理屈でするものだ、というのが結論です。

もちろんスポーツだけではなありません。
私の職業は経理ですが、経理たるもの会社の数字は理屈で捉えなくてはいけません。
取引の色々な流れとプロセスの結果、最終的に利益がこれだけ出ている、ということを理解することが大切です。

スポーツも同じです。自分のプレーを説明できなければなりません。
踏み出した一歩目がどんな理屈でなぜその一歩目の踏み出し方だったのか、理由があるはずなんです。



私は昔から、テレビやYoutubeでアスリートが過去のプレーを振り返り解説するのを見るのが好きでした。

一流のアスリートほど、自分の中の理屈に基づいて一つ一つのプレーが組み立てられています。

例えば野球のバットスイングにしても、
視点、タイミングの取り方、重心の置き方、体重移動、筋肉や関節の使い方、左右の手の力の配分、バットの軌道などの「実際の動き」はもちろん、
ストレートを待つのか変化球を待つのか、
ホームランを狙ってヒットを打つのかヒットの延長がホームランなのかなどの「考え方」までもが、同じスポーツの同じプレーでも選手によって全然違う、それがとても興味深いなといつも思うのです。



私がやっていたアメリカンフットボールというスポーツは特に理屈でプレーをするということがとても重要です。

体の動かし方だけではなくプレーそのものを理屈で捉えて自分のプレースタイルに落とし込んでいく、個人個人のプレーはもちろんのこと、
対戦相手に合わせて戦術を練り、試合までの一定期間でチームを作り上げていきます。

大きな選手たちのコンタクトスポーツからはなかなか想像できない、地道にスカウティングとミーティングを積み重ね、派手なプレーに繋げていくということなのです。



物事を理屈で捉え、ひとつひとつ積み上げていく、そういった思考がプログラミングとマッチするところがあったのかもしれませんね。

というわけで、アスリートこそプログラミングをすべきという話、

次回につづく。
・・・と思います。