きったんの、その一足が道となる

kintoneを使った業務改善の記録

山川商事がテレワークしろという話~kintoneの導入~

 

ある一言から始まった

新型コロナウイルスが話題になり始め、欧米諸国ではロックダウンする都市があるというニュースも耳にしていました。
日本ではまだ緊急事態宣言という言葉も出ていないころでしたが、経営者がこうつぶやいた。

 

「このままだと日本ももしかしたらロックダウンしてしまう可能性がある。今のうちにテレワークできる環境を作っておきたい」

 

・・・ほう・・・

ほう、テレワークですか・・・



ちょっと前までパソコン使ってなかった山川商事がテレワークだと!?

いきなりそんな無茶なことできるとでも!?


・・・と一般的にはそうなるかもしれませんが、
テレワークに関しては以前から水面化で色々な調査と準備をしていました。
子供ができてから、保育園からのお迎えの連絡など急な休みや遅刻早退をすることが多くなってしまった。そんな時場所や時間を選ばない仕事ができたらどんなに有難いか。そしてそう感じる人は多くいるんではないかと思っていて、いつか提案し、導入できることを夢見ていました。

自分なりにどういうことができればテレワークが実現できるか上げてみました。

  • データの共有(ペーパーレス化、クラウド化)
  • ワークフロー(申請・承認)
  • 社内コミュニケーション

 

この辺りを網羅するかどうかということがツール選びのポイントでした。
そして辿り着いたのがkintoneでした。


「プログラミングの知識がなくても業務アプリが作れる」


当時まだプログラミングの勉強をしていなかった私にはとても有り難いシステムでした。

kintoneの導入まで

早速kintoneを経営者に提案し、とりあえずGOをいただきました。
そこから試用期間の1ヶ月間、ひたすらkintoneを触る日が続きます。ヒョウケイさんで管理していたデータのkintone化、紙での申請関係のkintone化を中心にアプリを作成し、試用期間が終わる頃にはアプリIDが140まで達していました。

 

とにかく最低限目指していたデータの共有とワークフローの構築は実現の目処も立ち、経営者にも納得していただきkintoneの正式導入が決まりました。

 

そして・・・


それから日本も緊急事態宣言が排出されることになり、外出の自粛などといったことを求められるようになりました。


先を見越したことなのか、それともただの思いつきだったのかは分かりませんが、あの経営者の一言がなければ進めることもなかったでしょう。


FAXでの受発注や紙の伝票の郵送などの問題はまだ残るものの、数年前までパソコンすら使っていなかった山川商事の経理職員にも無事テレワークが実現できたわけです。

 

「kintoneも便利だけど、それを便利に使えるようにしてくれたお前のおかげだ」

1番嬉しい言葉をいただいたことは忘れられません。