スポーツと業務改善と、そこにある「かち」
今の今まで私は、「業務改善」とは特別なことではないと思っていました。
当たり前の行動が業務改善につながっていくように日々意識するのが当たり前だと思っていました。
それは私のスポーツマンとしての経験がそうさせていたのかもしれません。
スポーツと業務改善は切っても切れない関係にあるのではないか、と思います。
「チームづくり」
スポーツのチームにはまず、チームとしての目標が必ずあります。
大学時代のアメリカンフットボール部の話を例にしてみます。
自分の大学が学生リーグの2部リーグに所属していたので、1部リーグに昇格するためリーグ全勝を目標に掲げました。
チームとして「勝つ」ことを目標にし、チームとしてやらなければならないこと、練習メニューなどを決めていきます。
そこからオフェンスチーム、ディフェンスチームといった部門に落とし込んで部門ごとのチーム作りをしていく。
そしてさらに各部門の中でパートに分かれ(野球で例えると外野、内野、バッテリー等)、オフェンスチーム、ディフェンスチームそれぞれで決めたチームの方針に合わせ、パートやポジション別の練習メニューを決めていくというのがチーム作りのイメージです。
実際の練習は、パート別ポジション別の練習→部門別の練習→全体練習という構成になっています。
練習後は全体→部門別→パート別に毎日ミーティングを行い、その日の練習動画を見ながら振り返りを行い次の練習に活かす、という日々を送っていました。
チームとしてどうすればもっと良くなるのか、練習メニューを見直したり、他部門や他パートとの連携でチーム力を上げる工夫をする、個人としてのプレー、動きの確認をして改善していく、というのがミーティングの内容でした。
私が選手個人として常に意識していたことは、
- チームが勝つためにやるべきこと、足りないものを見定める。
- チームを強くするためにディフェンスチームがやるべきこと、足りないものを考える。
- チーム力を上げるために個人としての役割や動きを理解してそれを伸ばすために練習していく。
チーム練習で足りない部分があれば残って個人練習し、ミーティング後も納得がいかなければとことん動画を見て振り返る。
さらには勝つために、強くなるために、試合に出るために、上手くなるために休みの日や空いた時間にはアメリカンフットボールを研究し、自分のプレーに活かすことを考えていました。
毎日の練習を振り返り、次に活かしていくことを考え、行動する毎日。
日々の練習やミーティングは試合に勝つためにあり、より良い練習やトレーニングを模索し、実行する。
それが勝つために「当たり前」だと思っていたのです。。。
「業務」を「改善」すること
例えば、「チーム」を「会社」に置き換えてみたらどうでしょう。
会社として掲げる目標や目的があって、
そこに向かうために営業や製造、総務といった各部門の任務や課題を明らかにする。
そこから課や個人の業務に落とし込んでいく。
スポーツにおけるチームづくりと会社での業務の流れはほぼ同じようなことだと思っていました。
「日々の業務は会社としての目標を達成するためにある」
だからこそ業務は改善し続けなければならない。
個人として、業務改善は当たり前に意識しないといけないことであり、日々の業務の中で明日の業務がよりよくなっていくように考えなければならないと。
そしてそれが「当たり前」なんだ・・・と今の今まで思っていたのです。。。
そこにある「価値」
最近になって、そこには価値があるのだと学びました。
個人としては当たり前の意識でやっていることでも、改善されていく業務にもそこに向かう努力にもとても価値のあることだと。
会社にとって決してそれは当たり前ではないということ。
継続した業務改善を続けていくためにも、次の業務改善職を生み出していくためにも、会社として業務改善に対する考え方を見直していかないといけないと改めて思っているところです。
スポーツも業務改善も、どちらも「かち(勝ち・価値)」に繋げていきたいものですね。。。