きったんの、その一足が道となる

kintoneを使った業務改善の記録

DRAGON QUEST-ダイの大冒険-に学ぶkintone業務改善職の心得


DRAGON QUESTの生みの親である堀井雄二氏はこうおっしゃっています。

人生もロールプレイングだ

「ゲームも人生も 自分の役割を演じて、自分が主人公になって"人生という舞台"をどう楽しむのか 役割を演じるのか…人生もロールプレイング。自分が動かないと何も進まない。世界は止まったまま。」

これを読むと、いつも思うんです。
自分が動かないと何も進まない・・・?

業務改善もRPGじゃないか!・・・と。

パーティを組み、冒険しながら経験を積みレベルアップしていく。時には道具をそろえ、ダンジョンに入り、ボスと戦い「世界平和」をめざす。

私たちが会社の変革を目指して日々奮闘しているのと同じですよね。



そしてもうひとつ、

kintoneは魔法のツールではない。
定期的にこんな言葉をを目にします。
もちろんその通りで、kintoneを導入すれば何でもできるようになる、そんな魔法のツールではありません。

kintoneが業務改善にどう活かされていくかは、開発側の力量によって大きく左右されるのではないでしょうか。

業務改善という冒険を生き抜くパーティの中での私たちの役割とは、
ツールを使いこなす魔法使いであると言えます。

そんな魔法使いの皆さんのために、RPGを代表するドラゴンクエストを題材とした漫画、私が愛してやまないダイの大冒険から業務改善に立ち向かう心得を学んでいきたいと思います。


魔法使いってのはつねにパーティーで一番クールでなけりゃならねえんだ

ダイの大冒険13巻

これは私たち魔法使いの「師匠」である大魔道士マトリフの教えです。

例えばミスが発生したとき、改善がうまく進んでいかないとき、会議や雑談の中で順調じゃない時ほど感情的になりがちです。

そんな時でも私たちは常に冷静でいなければなりません。
感情に対して感情で向き合ってはいけません。
常に冷静で広い視野を持ち、問題の根本を追求し業務の流れを見定めて、パーティを正しい方向に導いていかなければなりませんね。

魔法使いの魔法ってのはな仲間を守るためのものなんだ

ダイの大冒険6巻

敵を攻撃することだけが魔法ではありません。
攻撃や防御の補助をしたり、移動を楽にしたりなどサポート面の魔法が数多くあります。

ツールに関する知識をしっかり持っておき、機能を最大限に活かすために知恵を絞って考える。
「ツール」という魔法も、業務改善をサポートするための手段の一つというわけです。
kintoneはkintone、理解して適切に使うことが魔法使いの役目、というわけです。

あたしたちの受け継いできたものが決して間違っていないことを証明するためにっ…!

ダイの大冒険24巻

パプニカ王国の王女レオナ姫。
若くして国を背負い、弱音を吐くことなく前に進み続けてきた彼女の正義の心から見習うポイントはたくさんありました。

うまくいかない時、賛同を得られない時、失敗した時、どうしても迷いが生じる時もあります。
そんな時こそ、業務改善によって得られる付加価値や進めていく手段など、自分たちがやってきたことを信じて、目標に向かって自分を貫くことはとても重要ですね。

時としては涙をはらって勝利のために邁進しなければならない

ダイの大冒険31巻

かつて世界を救ってくれた勇者アバン先生からも教えられることはたくさんあります。

業務改善は簡単ではありません。
だからこそ、時には厳しく仲間たちを鼓舞することも必要です。
「ちょっとぐらいいいじゃないか」と妥協してしまいそうになることもあります。
しかし、小さな妥協の積み重ねが大きな失敗に繋がることもあります。
しばしば嫌われ役になることもありますが、それも全て業務改善という大きな目標のために必要なことなのですね。

か…かならず…かならず みんなを助けてやるから安心しろ…!!

ダイの大冒険20巻

絶体絶命の状態で、瀕死のチウがそれでもなお仲間たちを気遣おうとする名シーンの一つです。
決して強くはない、特殊な力を持っているわけでもない。
それでも仲間のために奮い立たせる勇気と行動は、理想のリーダー像であるともいえます。

現場主体で改善を進めていくためには、リーダーの存在は大きいのかもしれません。
どんな時も諦めなければ活路が見出せるかもしれない、それを忘れてはいけませんね。

回復して万全の体制を整える事だって重要な使命のひとつ

ダイの大冒険23巻

業務改善は一過性のものではなく、継続して続けていくものです。
そのためにも疲れを癒し、リスタートを切ることもとても重要です。
心身共に健康はとても大切なのです。

また、敢えて立ち止まることでトラブルを予測し、トラブルが発生したときの対応方法を定めておくこともできます。
ただ前に進むことだけが正解とは限らないわけですね。

修行で得た力というのは他人のために使うものだと私は思います

ダイの大冒険3巻

私がアウトプットをする理由の一つにこれがあります。
長らく社内のために、自分のために色々な勉強をし続けてきました。
その知識や経験を言葉にして発信し続けることで、同じように悩んでいる方の気付きのきっかけになるかもしれない。

それだけではなく、発信するということそのものに意義があると思います。
自分が予想もしなかった反応や結果に結びつくことも数多くあります。
アウトプットしなければ得られなかったもの、そんなこともあるのです。

そんな想いや、新たな担い手を増やすためにも、これからもインプットとアウトプットを続けていくつもりです。

今のはメラゾーマでは無い…メラだ…

ダイの大冒険22巻

「敵」から学ぶこともあります。
ラスボスである大魔王バーン様に立ち向かった時、そのあまりの強さに絶望を感じた人もいると思います。その時バーン様が放った魔法がメラゾーマクラスの威力だったのですがバーン様はこう言いました。

今のはメラゾーマでは無い…メラだ…

「同じ呪文といえども使う者の魔法力の絶対量によってその威力は大きく異なる」
一般の魔法使いのメラゾーマよりも、大魔王バーン様のメラの方が威力が大きいということなのです。

これは私たちにも言えることです。
kintoneの威力(活かし方)を上げるには、個人の魔法力(kintone力)を上げなくてはいけません。
知識を深めたり、コミュニティで視野を広げて少しでもkintone力を上げていかなくてはいけませんね。

一つのことを学んだら、改めて体系的に継続的に学ぶことを繰り返し、ユーザーから「このメラゾーマ(アプリ)すごいですね!」と言われたとき、「いや、このアプリはメラだよ」と言えるぐらいのkintone力を持ちたいものですね。

知らなかったのか…?大魔王からは逃げられない…!

ダイの大冒険22巻

時には、改善プロジェクトから外れたいとき、もう逃げ出してしまいたいときもあります。
そんな時、この言葉を思い出してください。

知らなかったのか…?業務改善からは逃げられない…!

だから今日も私たちは業務改善に立ち向かうのです…!!!



・・・おしまい。