Yoomの新機能「データコネクト」を試してみる
データベースの構築、クラウドサービスとの連携、ワークフローの自動化をノーコードで実現できるというYoom。
9/20にYoomが新機能である「データコネクト機能」を発表しました。
様々なSaaSとノーコードで連携し、クラウド上の情報を自動的にYoomのデータベースに集約・同期する機能です。
フリープランの私は9/1にタスク実行数が100を越えてしまっていたので、
10/1にようやくリセットされましたので早速試してみました。
この記事は機能を初めて試しながら書いています。
予期せぬ結果になる可能性がありますがご了承ください。
従業員データベースを集約したい
当社では従業員マスターを基本的にはkintoneで管理しているのですが、kintone導入前から使用していたサービスなど、ツールごとに従業員番号などが違うものがあり、マスタをもう一度整理したいと思っていました。
そこでこの機能を使うことで、kintoneの従業員マスタアプリと他に使っているサービスの従業員情報をYoomに集約できるのでは、と思ったのです。
早速試してみる
従業員情報集約というプロジェクトとデータベースを作成、
その中に従業員情報テーブルを作成しました。
右上のデータコネクトをクリックし実行するようです。
すると連携できるアプリの一覧が表示されました。
!!!kintoneはできないのか!!!
どうやらkintoneの連携はこの機能ではできないようです。
機能の紹介画像ではkintoneからもデータを持ってきているのに!
今回のリリースでは無理でも今後kintoneとも連携できるようになるということでしょう。
それならばとりあえずSmartHRから従業員情報を持ってきたいと思います。
「従業員の一覧を取得」というアクションを選び、
テナントIDを入力し、接続テストをします。
データベースに表示する項目をチェックで選んでいき、連携を実行します。
すると・・・
おー!!
取得できました!
相変わらずの簡単設定。
設定がわかりやすくて簡単なのがYoomの素晴らしいところ。
これだけサクサクとできてしまうともっとやってみようって思いますからね。
(そしてやりすぎてすぐにタスク数オーバーしてしまうことになります)
・・・というわけで他にに連携できるサービスがなかったので、これはこれで完了するしかないようです。
やり終えてから
やり終えてもう一度見てみると、実行アクションに「従業員の情報を紐づける」というアクションがありました。
これはつまり、もとのYoomのデータベースにSmartHRのデータを結合できるということなのでしょうか。
ということは、
フローボットでkintoneの従業員マスタアプリを取得しデータベースに保存し、データコネクト機能でそのデータベースとSmartHRの従業員の情報を紐づけることでやりたいことができるのではないか、と考えました。
次試してみますね!
やはりYoomが持っている可能性は計り知れませんね・・・
アスリートこそプログラミングをすべきだという話 第一回
「アスリートこそプログラミングをすべき」
私にはこういう持論があります。
ご承知の通り私はゴリゴリの体育会系出身ですので、
「脳みそまで筋肉でできてる」
「そんな筋肉で経理やんの?」
「筋肉でパソコン壊すなよ」
かつてはこんな言われ方をしたこともありました。
プログラミングとは無縁で新しいことを学ぶことを辞めた人たちにとっては理解できなかったのでしょう。
しかし今ではそういったことを言う人もいなくなりました。
私の努力を認めてくれるようになったのかもしれませんし、
プログラミングの学習というのが昔ほどハードルの高いものではなくなったということもあると思います。
そこで、私がスポーツマンだったからこそプログラミングの学習をすんなり受け入れられたと思う理由、アスリートこそプログラミングをすべきだと思っている理由を、思いつくままに書いていこうと思います。
(自分で自分のことをアスリートというのは忍びないので自分に対してはスポーツマンと表現します)
アスリートには2タイプある、と思う
個人的に、大きく分けて2タイプのアスリートがいる、と思っています。
身体能力でスポーツをするタイプ
理屈でスポーツをするタイプ
簡単に表現すると、この2タイプです。
※もちろん個人的な意見ですので否定的な方もいらっしゃるでしょうが、そこはご笑覧ください。
身体能力って、どこか越えられない壁があるんです。
特にアマチュアクラスだと身体能力だけで無双できることもあります。
私は170cm70kgでアメリカンフットボールをやっていました。決して恵まれた体型ではありません。
身長があと10cm高ければスポーツ人生も変わっていただろうなと思うことがあるぐらいです。
100kgを超える相手と1対1でぶつかり合わなければならない場面や、
100メートルを11秒台で走る相手を追いかけなければならないという場面もたくさんありました。
そうなると身体能力だけでは到底太刀打ちできません。
身体能力で勝てないのなら、それ以外のところで勝負しなくてはいけないのです。
「相手よりも低く当たる」
「相手よりも早く動き出す」
「最短距離で追いかける」
先読みする、見極める、先に仕掛ける
身体能力よりも頭を使うことが鍵になってきます。
そのために必要なことはなんなのでしょうか。
理屈でスポーツをする、ということ
スポーツは理屈でするものだ、というのが結論です。
もちろんスポーツだけではなありません。
私の職業は経理ですが、経理たるもの会社の数字は理屈で捉えなくてはいけません。
取引の色々な流れとプロセスの結果、最終的に利益がこれだけ出ている、ということを理解することが大切です。
スポーツも同じです。自分のプレーを説明できなければなりません。
踏み出した一歩目がどんな理屈でなぜその一歩目の踏み出し方だったのか、理由があるはずなんです。
私は昔から、テレビやYoutubeでアスリートが過去のプレーを振り返り解説するのを見るのが好きでした。
一流のアスリートほど、自分の中の理屈に基づいて一つ一つのプレーが組み立てられています。
例えば野球のバットスイングにしても、
視点、タイミングの取り方、重心の置き方、体重移動、筋肉や関節の使い方、左右の手の力の配分、バットの軌道などの「実際の動き」はもちろん、
ストレートを待つのか変化球を待つのか、
ホームランを狙ってヒットを打つのかヒットの延長がホームランなのかなどの「考え方」までもが、同じスポーツの同じプレーでも選手によって全然違う、それがとても興味深いなといつも思うのです。
私がやっていたアメリカンフットボールというスポーツは特に理屈でプレーをするということがとても重要です。
体の動かし方だけではなくプレーそのものを理屈で捉えて自分のプレースタイルに落とし込んでいく、個人個人のプレーはもちろんのこと、
対戦相手に合わせて戦術を練り、試合までの一定期間でチームを作り上げていきます。
大きな選手たちのコンタクトスポーツからはなかなか想像できない、地道にスカウティングとミーティングを積み重ね、派手なプレーに繋げていくということなのです。
物事を理屈で捉え、ひとつひとつ積み上げていく、そういった思考がプログラミングとマッチするところがあったのかもしれませんね。
というわけで、アスリートこそプログラミングをすべきという話、
次回につづく。
・・・と思います。
カイゼンマネジメントエキスパート試験対策アプリを作りました
カイゼンマネジメントエキスパート試験対策として、受験仲間でもあるRossoAcademy 飯塚洋平さんはご自身で問題を作成し、解く練習をされていました。
過去問もなくサンプル問題も多くないので、問題を解く練習として自分で問題を作成して解く練習をするのはとても有効な手段だと思います。
そこで私は、問題を作成して回答の練習ができるkintoneアプリを作ってみました。
シナリオ問題アプリ
カイゼンマネジメントエキスパート試験は、シナリオ問題(大問)をベースに5つの小問で構成されています。
まずはシナリオ問題を登録していくアプリを作成しました。
※問題文はホームページのサンプル問題です。
小問アプリ
続いて小問を登録していくアプリを作成しました。
シナリオ問題アプリからルックアップで問題文をコピーしてきます。
ルックアップしてきたシナリオに沿って小問を登録していきます。
回答を文字列複数行フィールドに入力することで文字数を表示させました。
もしも評価ができるような環境であれば、評価観点や評価尺度などを入力して集計するという方法も使えそうです。
そしてシナリオ問題アプリに関連レコードで小問アプリレコードを表示されればシナリオ問題に対する回答を管理できますね。
アプリの活用として
文字数を表示するところはカスタマイズを入れましたが、あとは標準機能だけの簡単な構成でアプリを作成しました。
しかしながら残念なことに、アプリを作ってはみたものの、私には問題を作成するという能力がなかったのでうまく活かせることはできませんでした…。
ただ、このアプリは試験対策だけでなく、
例えばシナリオ問題に一つのプロジェクトを登録していき、
それぞれの課題や改善計画を小問に、改善アプローチを回答欄に書いていくなど、自身の業務改善のための、「図に描く」手段として使うこともできそうだなとは思いました。(「図」に描くとは言えど、文章でしか書けないのですが)
シナリオ問題に関連レコードで小問アプリを表示しているので、プロジェクト単位のタスク管理的にも利用できそうです。
以上簡単ながら、これからの試験対策を考える方や、業務改善を進めていくための方法を考えている方にとって参考になれば幸いです。
カイゼンマネジメントエキスパート試験を受けてみて
kintone認定試験である、カイゼンマネジメントエキスパート試験。
今回は受験した感想やそれまでの勉強法を書いていこうと思います。
まず率直な感想
楽しかった!
試験が終わった時、とにかくそう思いました。
140分フルに使って、答えを工夫し続けました。
時間が足りないということはありませんでしたが、あっという間に時間が来てしまうほど、楽しく集中できたと思います。(いい答えが書けたかどうかは別として。)
資格試験といえばマークシートや電卓を使ったものばかり受けてきた私には、自分の言葉で答えていくことが新鮮で楽しく感じました。(いい答えが書けたかどうかは別として。2回目)
試験対策として
受験することを決めてからの私の勉強法です。
①SIGNPOSTを読み込む
兎にも角にもSIGNPOSTを理解しておかなければどうにもなりません。
もともとある程度のことは頭に入っていましたが、知識の抜けがないように読み込みました。
私は冊子を持っていたので冊子を使いましたが、Webサイトを利用してもいいですね。
②アウトプットの練習
この試験の最大の試練は「制限文字数で説明をする」というところだと思います。
そのためにもアウトプットの練習をしました。
個人的には長い文字数より短い文字数で説明する方が難しいと思い、まずは100文字で言いたいことをまとめられるように練習をしていきました。
試験対策として何かをしたとするなら、大まかにこの2点です。
つまりインプットとアウトプットを繰り返し行なったということになります。
もう1点意識したことをあげるなら、
もし私が何も知らない人にSINGPOSTを説明するならどういう言葉や例えを使うかを考えながらインプットとアウトプットをしていきました。
試験の進め方
本試験は、問題を3回転させました。
- 問題文を読み、SINGPOSTの要点やキーワードをメモ程度に記入
- しっかり書き込んでいく
- 文字数を調整する
一つの問題に拘らず、最後まで解く時間が足りなかったなんてことがないよう、細かく進めていきました。
最後に
冒頭にも書きましたが、とにかく楽しめました。
もし合格しても、もう一度受けてみたい。
同じく受験した飯塚さんとも話ししていました。
楽しいだけではなく、受けるだけでも相当の勉強になると思います。
業務改善を目指すユーザー、特に管理者の方には是非とも受けてもらいたい試験だなと思いました。
私自身、試験対策のためだけでなく試験そのもので得た経験を、これからの業務改善と自身のkintoneライフに活かしていけるよう、もっともっと精進していきます。
次はカスタマイズの方も頑張らなくては…!
kintoneを「使いこなす」とは何かを考えてみる
kintoneを使いこなせているかわからない。
kintoneをもっと使いこなしたい。
こういうことを考えている方もいらっしゃるのではないかと思います。
せっかく導入したkintone、使いこなすことができなければもったいない、それも事実かもしれません。
この言葉を聞くたび私はいつも思うのです。
「kintoneを使いこなす」とはどういうことなのか。
どういう状況になれば使いこなせていると言っていいのか、改めて考えていきたいと思います。
そもそも「使いこなす」とは
そもそも、「使いこなす」という言葉の意味はなんでしょうか。
そのものの性能などが十分発揮できるよう、うまく使う。また、自分の思いどおりに使う。
この説明から考えると、
kintoneを使いこなすとはkintoneの機能や特徴を理解して、それを活かす使い方ができていること
これが一つ定義として上げられそうです。
そうなるとやはりアソシエイト試験の勉強をして機能を一通り学ぶことはとても重要なことですね。
「使いこなす」に正解はないのではないか
プラグインやカスタマイズを駆使して誰もが驚くようなシステムを作ることがkintoneを使いこなしているということなのでしょうか。
逆にプラグインも使わないライトコースの方は使いこなせないということなのでしょうか。
そんなことありませんよね。
両者には違いがあるようで「自分の思い通りに使う」という点においては変わりはないような気がします。方向性に違いがあるだけで。
私が思うには、kintoneに100社100通りの使い方があるなら、使いこなし方の正解も100社100通りある、つまり具体的に「こういう使い方ができればkintoneを使いこなしていると言える」なんてことはないのかもしれません。
ツールの理解 ✖️ 業務の理解
kintoneに限らず、ツールを使うにあたってその機能や特徴を理解することはもちろんのこと、さらに大事なのは業務への理解だと思います。
ツールの理解と業務への理解が双方深まっていけば、業務フローや業務改善の目的に合わせてツールを選択し、その機能を使い分けられることができるようになるでしょう。
そうすれば「kintoneを使いこなしている」と胸張って言えるようになるかもしれませんね。
・・・で?私は?
もちろん使いこなしている!
・・・と・・・思いますが・・・( ^ ^;)
初歩的すぎて逆に見落としていた設定の話
ある日起こった、あまりにも初歩的なことのせいで逆に解決までに時間を要してしまった、くだらないお話です。
業務の概要
当社では建替経費をkintoneで申請し、給与と同じ日で締めて給与支給日に振り込みで精算する、という形にしています。
経費精算用のスペースを作り、申請用アプリを作っています。
そこからkrewDataでネットバンク取込用のcsvと会計ソフト取込用の仕訳データcsvを作成します。
それともう一つ、本来であれば申請1件ごとに承認者(社長)が承認してから経理へ回ってくるべきなのですが「通知が多くなるから1ヶ月全員分一覧で確認したい」という要望があったので、確認用アプリを作成し、振込手続きじに振込データのエビデンスとして確認してもらう流れを作っています。
アプリのカスタマイズと事件発生
確認アプリは、申請1件ごとに1レコードになり、締め期間のレコードが取引発生日順に並んでいます。
一覧画面は次のようにカスタマイズしています。
- 担当者別に一覧を絞り込めるボタンを動的に配置
- レシート画像を拡大表示するラジオボタンを動的に作成
- 一覧で表示されているレコードの金額の合計を表示
IT音痴の社長に対して我ながらかなりの親切設計だなと思っていた矢先、問題が発生しました。
「合計金額が振込データと違うんだけど」
謎解きが始まる
・・・いや、そんなことあるはずないと。
同じデータから作成した振込データと確認アプリ。
むしろ確認アプリ経由で振込データを作成しているので違うはずがありません。
すぐに自分のPCで確認したら、振込データと一致していました。
違う一覧画面を見ているのか?
いや、カスタマイズが適用される一覧は一つしかないので合計金額が表示されている以上同じ一覧画面であることは明らか。
何か社長側で独自のフィルターをかけてしまったのか?
残念ながら自分から絞込をできるようなレベルでもなく「ここを触ってください」というところしか触らないため可能性は低い。
同じアプリの同じ一覧画面を見ているのにどうして・・・
謎は全て解けた
ふと思い立って聞いてみました。
「レコードの件数は何件になっていますか?」
「20件だけど。」
・・・これかぁ~~~~~!!!!
確かに表示件数の変更は教えたことありませんでした。
私は導入当初から100件表示するようにしていたので当然のように全件表示されていますが、教えていないから初期設定のままだったんですね・・・
・表示件数の変更は、各ユーザーごとに設定します。アプリ管理者やkintoneシステム管理者が、一括で表示件数を設定することはできません。表示件数の設定はユーザーごとに保持されます。
・設定したアプリやWebブラウザーだけでなく、他のアプリや他のWebブラウザーでも変更した表示件数が適用されます。
表示件数の設定はユーザーごとに適用されるので、kintone導入して約2年半たちましたが、すべてのアプリが初期設定の20件で表示されているのかもしれない、しかも全員に説明したわけじゃないのでほかのユーザーもこの状態の人がいるかもしれない・・・
そう考えると、そこまでしっかり教えないといけないのか、と考え直す必要が出てきました。
これぐらいは自分で見つけだすぐらいにはなってほしいんだけどなとは思うのですが・・・
はたらくは誰のために
「働く」と「仕事」の違い
私にとって働くとはなにか、考えることがよくあります。
家族を養うため、お金を手に入れるために働くというのが答えの一つです。
毎日繰り返される仕事の中に楽しさややりがいを見つけ出すことはできますが、この仕事が好きかと言われると、決してそうではありません。
それでも仕事だから、苦しくても歯を食いしばり働き続けなければならない、それも現実です。
ある日ふと、「働く」と「仕事」は何が違うのかと考え始めました。
働くとは、「傍(はた=まわり)を楽にする(楽しませる)」こと、
一方仕事とは、「事に仕える」こと、が語源の一つだと言われます。
つまり、「働く」は人のために動くことであり、「仕事」は自分に与えられた役割を全うすることであると思います。
今この仕事が誰のため、何のためにあるのかを明確にし、「働く」という大きな括りの中で「仕事」をしていくというのが2つの関係性なのかもしれません。
自分のために働いたっていい
誰かのために価値を提供すること、それが働くことの真義なのだと思っています。
新しいスキルや知識を身につけようと努力して、会社のために、業務改善のために使う。そういった努力も働くことの一部だと思っています。
会社に属している以上、それはとても大切なことであり、当然のことだと思っていました。
特に今は、kintoneをはじめノーコードツールやプログラミングを学んだりすることはとても楽しく、そこに時間も労力も惜しみません。
でもその努力は本来自分のためにするべきですよね。
勉強で得た知識やスキルで自分の価値を高めていきたい、そう思います。
会社や誰かのためだけに働かなくたっていい、自分のために働いたっていい。
自分のための努力なら無限にできるはず。
そしてそれが結果的に誰かの価値につながれば・・・と思っています。
先日、ティモンディの高岸さんが独立リーグのプロ野球選手になり、プロ初登板を果たしたというニュースをみました。
相当努力されたのでしょう、本当に素晴らしいですよね。
彼の人柄や前向きな姿勢は芸人時代から好きでしたが、さらに尊敬することになるニュースでした。
好きを好きだけで終わらせてはもったいない、
楽しいを楽しいだけで終わらせてはもったいない。
そう思うきっかけになりました。
自分のために全力で、楽しく働いていきたい。
や れ ば で き る ! !
kintone経理 Chapter 2-01『データベース化を考える』
アナログな経理業務をkintone化することでバックオフィスのDXを目指す「kintone経理」。
前回までは簡単な機能のみでkintone化を考えてきました。
kittan.hatenadiary.jp
今回からもう少し突っ込んで考えていこうと思います。
※ここで想定しているのは会計ソフトを作るのではなく、「紙の振替伝票を書いて承認印をもらった後会計ソフに入力している作業をkintoneで電子化する」の段階です。
データベースとしてのkintoneを考える
データベースとしてkintoneを使っていくにあたっては、
アールスリーさんのyoutube動画や、
youtu.be
46uさんのnote記事を確認していくととても分かりやすいと思います。
ということで、データベース化に向けて具体的に何を進めて行けばいいか、考えていきます。
マスタの作成
まずは簡単にデータベース化の一歩目を考えていきます。
勘定科目を手入力していると、入力ミスや表記ゆれ、または入力効率の問題が出てきます。
それらを防ぐためにドロップダウンを使うという手もあります。
しかしドロップダウンだと勘定科目など項目名が多くなる場合に選ぶのが大変になってきます。
そこで勘定科目のマスタ化しマスタアプリを作成してルックアップで呼び出すということにします。
まずはシンプルに、こんなマスタを作りました。
勘定科目名とその消費税率を登録していきます。
1-01で作った振替伝票の勘定科目フィールドを、文字列1行からルックアップに変更します。
マスタから科目名を取得することで、科目名と同じレコードの消費税率も引っぱってきて振替伝票アプリのフィールドにコピーすることができるようになります。
ルックアップフィールドで取得しほかのフィールドにコピーできるようにマスタやフィールドを設定すると、入力ミスや表記ゆれを防ぐことができるようになりますし、入力効率も向上することができるようになります。
今回のまとめ
今回は、データベース化を考えました。
データベースについて理解するのはとても重要です。
そしてkintoneは簡単なデータベースの基礎を学ぶのに最適です。
こうやってアプリを分けて親子関係のアプリを作ることで、入力に関してだけでなく、ほかのアプリへの活用もしやすくなります。
しかしこれはまだ「一歩目」の段階です。
これだけでは効率化が進んだとも言い切れません。
「マスターを作ってデータを引っ張ってくる」という概念だけを説明したに過ぎないので、
次回以降さらに発展できるようにしていこうと思います。
kintone × Yoomで在庫管理フローを作ってみた
最近界隈で何かと話題の「Yoom」
前回kintoneとの連携までのことを書きました。
今回はどうすれば実務で使えそうか考え、kintone × Yoomで簡単な在庫管理のフローを考えてみました。
kintoneアプリの作成
kintoneに2つのアプリを作成しました。
- 在庫表アプリ
- 入出庫管理アプリ
非常にシンプルなアプリが出来上がりました(笑)
Yoomでの設定
商品名をキーにして在庫表アプリから入出庫区分をもとに数量を増減できればいいなとざっくり考えました。
まずはロジックを考えてみます。
入出庫管理アプリにレコードが登録されたとき
↓↓
登録したレコードを取得
↓↓
在庫表アプリから登録した商品名と同じレコードを取得
↓↓ ↓↓
↓↓ 登録したレコードの入出庫区分が「入庫」なら
↓↓ 在庫数に数量を足して在庫表アプリを更新
↓↓
登録したレコードの入出庫区分が「出庫」なら
在庫数から数量を引いて在庫表アプリを更新
これをYoomで設定していきます。
「kintoneのレコードが登録されたとき」にフローを実行する場合は、
『特定のアプリイベントが発生したとき』を選びます。
そこからkintoneを選び、「レコードが登録されたら」をドロップダウンから選びます。
トリガーの設定後は「オペレーションタイプの設定」をします。
今回使用したオペレーションは、
- 「データベースを操作する」でkintoneレコードを取得、更新
- 「分岐する」で入出庫区分の値によって処理を分岐
- 「データを操作・変換する」で在庫数の増減処理
この3つのみです。
非常に簡単に設定できました。
作成したフローが以下になります。
実際に動かしてみる
入出庫アプリにレコードを登録してみます。
りんごを10個出庫してみました。
そして・・・在庫表アプリを見てみます。
ちゃんとうまく在庫が減っていますね。
関連レコードで入出庫の履歴も残ります。
アプリ間のデータのやり取りができるととても使い道がありそうですね。
kintone × Yoom Loverの皆様へ。#kintone と #Yoom を使って簡単な在庫管理フローを作成しました。入出庫アプリに登録をトリガーにして在庫を増減します。
— きったん@踏み出せば、その一足が道となる (@KK80979809) 2022年8月26日
ご査収ください。 pic.twitter.com/Z1EPYYVUQ7
最後に注意点
今回注意点が一つありました。
設定画面で「トリガーの起動間隔」を設定する必要があります。
これは、レコードが登録されたらフローが実行されるのではなく、
5分に一度、トリガーアクション(レコード登録)が行われているか確認をし、レコード登録が行われている場合はフローボットが起動。 レコード登録が行われていない場合は起動しない。ということのようです。
仮に5分の間にレコードが3件登録された場合、レコード1つずつ3回起動されることになります。
自分以外の誰かやAPIでレコードが登録されても、またあらかじめYoomの画面を開いていなくてもフローが起動されるので、レコードを登録していくだけで更新されていくのはとても便利ですね!!!
まだまだできることがありそうです。
夢が広がります!!!
連携サービスでパワーアップした入社手続進捗管理
以前記事にした、新入社員の入社手続の進捗管理を行うアプリ。
今回は連携サービスを使うことでさらに利便性が向上し、大変満足した、というお話です。
労働条件の明示
労働基準法第15条は、労働者に対する労働条件の明示義務を定めたものです。その条文には以下の内容が記載されます。
使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。この場合において、賃金及び労働時間に関する事項その他の厚生労働省令で定める事項については、厚生労働省令で定める方法により明示しなければならない。
労働者にとっても、あらかじめどのような労働条件で雇用されるのかは確認しておく必要があります。特に賃金などは「求人内容と違う」なんてこともよくある話です。
そういったトラブルを防ぐために第15条は定められています。
当社では、入社時のオリエンテーションの際、私から労働条件通知書を出力し、一つ一つ説明しています。
労働条件通知書の出力
労働条件通知書は、社内の共有フォルダに保存していましたが、
プリントクリエイターを使い、kintoneから出力できるようにしました。
まずはもし社員の採用になることがある場合は手続き進捗アプリに氏名と生年月日を入力してもらうように徹底します。
賃金テーブル等の設定を済ませ、労働条件通知書を出力します。
これによって労働基準法15条の条件を満たした労働条件通知書が出力できました。
そして今回は通知書にQRコードを印字しました。
これが今回のポイントです。
登録用紙と申請用紙のペーパーレス化
これまで、新入社員には従業員名簿への登録と通勤交通費の申請用紙を配布し、提出してもらっていました。
やはりできるものはペーパーレス化したいと思い、今回それらをkintone化し、フォームブリッジから登録できるようにしました。
これによって、社内の共有フォルダに入って用紙を印刷し、社員に配布して提出を待つことなく、早ければ入社オリエンテーションの説明後そのままアプリに登録してもらえることが可能になりました。
少しづつ少しづつ機能が充実していく。kintoneのいいところ。
連携サービスを利用してパワーアップするとさらに満足ですね。
問題は、当分新人の採用の予定がないというところでしょうか。
「Yoom」から感じる可能性
少し前、SNSの広告で「Yoom」というサービスを見つけた。
ヤーム?ヨーム?ぱっと見読み方もはっきりしませんが・・・(笑)
「ユーム」と読むそうです。
データベースの構築、クラウドサービスとの連携、ワークフローの自動化をノーコードで実現できるというYoom。
kintoneやsmartHRなど自社で利用しているサービスとの連携ができるみたいだったので、とりあえずやってみようかなとアカウントを作成してみました。
Yoomで何ができるのか
まずは何ができるのかを整理してみます。
Twitterで、Taishi Satoさんに教えてもらいました。
きったんさんならまじで使いこなせますよ。初のエヴァになりましょう!笑
— Taishi Sato(サイボウズ/アライアンス) (@TaishiSat0) 2022年8月22日
内部でDBも作れ、データを一旦受けてゴニョゴニョなどできるので使い道が無限です。SaaSまたぎの業務フローをノーコードで組めますし、もちろんキントーン内のアプリ同士のデータやり取りもできます。フォームまであります…
- Yoom内にデータベースを構築してゴニョゴニョできる。
- 各クラウドサービス間を跨いだワークフローをノーコードで組める。
- 入力フォームの作成もできる。
この中でkintoneヘビーユーザーの私が注目したのは、
「kintone内のアプリ同士のデータのやり取りができる。」
まだ試してないのでわからないですが、
kintoneからレコードデータをYoom内のデータベースに取得し、そのデータベースに何らかの処理をして別のアプリに登録するようなことでしょうか。
データベースの処理というのがどのくらいのレベルかわからないですが、計算や集計ができれば面白いですね。
もう一点、サイトを見ていて気になったのは「書類発行」でしょうか。
テンプレートとして作成しておいたExcelにデータを転記してPDFを発行してメール送信といったこともできるようで。
とは言えまだまだよくわからないのでとにかくやってみようという感じですね。
kintoneと連携してみる
とりあえず、アプリを連携させようと思います。
左側の「マイアプリ」から追加するようです。
「新規接続」をクリックすると連携できるアプリが表示されました。
まずは有無を言わさずkintoneですよね。
kintoneを選ぶとこんな画面になりました。この3つを入力するようです。
具体的な方法はヘルプページに改めて書く必要がないレベルで書いてありました。
結論を言うとメチャクチャ簡単でした。
同様にヘルプページを参考にして、使っているクラウドサービスをいくつか連携だけ済ませました。
するとマイアプリがこんな感じになりました。
今回はここまで
とりあえず今回は連携の設定だけして終わりました。
まだまだ何をどこまでどうできるのかが見えてこないのでなんとも言えませんが、使いこなせば相当の可能性を秘めているのではないかと思わずにはいられません。
Yoomに関するnoteが2回、3回と続いていくように、しっかりとツールの特性を理解してやっていこうと思った次第です。
勇気を出して踏み出した先にできたkintoneエバンジェリストへの道
踏み出せば、その一足が道となる
アントニオ猪木さんがプロレスラーを引退するときに朗読した「道」のフレーズです。
私はこのフレーズが大好きです。
新しいことを始めるとき、また仕事において会社を、周りを、自分を変えていきたいと思ったとき、先が見えない何かに挑戦するとき、迷いや不安で怖くなることもあります。
そんな時いつもこの言葉を心の中で念じます。
上手くいくかどうかなんてやってみなけばわからない。
失敗したってもう一度やり直せばいい。
踏み出さなければ道はできないのです。
今回は、ある一つのきっかけから勇気を振り絞って一歩踏み出した結果、自分の視野が広がり、やがて自分の思考だけでなく進もうとする方向まで変えてくれることになった、そんなお話です。
新卒時代のトラウマ
私は新卒で営業職に就きました。
もう20年も前のことです。そこでの毎日は今は思い出したくないというのが本音ではありますが・・・それはそれはつらかったのを覚えています。
自分が思っている以上に心のダメージとして残っており、転職するときも営業だけは避けるようになってしまいました。
対外的な仕事などできるはずもなく、社内でコツコツ自分の殻に閉じこもってもできるような仕事しかできず、人付き合いも疎遠になっていき、時間がだけが流れていきました。
迎えた転機
現職の経理職について10年ほどたちました。
相変わらず社内にしかで目を向けず内向的な業務しかしていませんでした。
そしてある時、一つの転機を迎えました。
2020年、新型コロナウイルスの流行により、テレワークを導入しようという流れになったことです。
そこで当社はkintoneを導入しました。
kittan.hatenadiary.jp
このkintoneを導入したことが、後に大きな変化をもたらすとは当時は考えもしませんでした。
大きかったコミュニティという存在
kintoneを導入してしばらく、一人でkintoneの管理をしていました。
当然のことながら、「会社が導入した業務改善のためのクラウドサービス」という認識しかなく、業務に活かすために毎日毎日kintoneを触り、機能や使い方などはインターネットで調べていました。
そんな中、kintoneにはいくつものコミュニティがあることを知りました。
ユーザー同士で交流し合い、ノウハウをシェアしたり情報を共有し合う、オンラインでのコミュニティやオフラインで開催させるコミュニティが多く存在していることを知りました。
のちにこのコミュニティの盛り上がりこそがkintoneの魅力の一つであると知ります。
kintone導入から少しして情報収集のため Twitterを始めた私は、ネット上での交流は少しづつ増えてきていたのですが、コミュニティに参加するというところまではいきませんでした。
「自分なんかが入っていっていいのだろうか」
「コミュニティ内で話することなんかないかもしれない」
いつもの負の思考サイクルに陥ることもありました。
ある日、こんなコミュニティに出会いました。
studypost.connpass.com
kintoneSIGNPOSTとは、「kintoneで継続的な業務改善をするための道しるべ」として、kintone経験者の考え方やコツを体系的・網羅的にまとめたコンテンツです。
kintone.cybozu.co.jp
この勉強会は毎週木曜日のランチタイムにSIGNPOSTについて雑談をするコミュニティで、kintoneSIGNPOSTに興味があった私は、迷いながらも参加を申し込んだわけです。
オンラインではありましたが顔を出して参加するのは初めてのことでした。
その時どんな話をしたかは覚えていませんが、そこからこのコミュニティにはほぼ毎回参加するようになっていきました。
それが私にとって大きな一歩を踏み出したことになりました。
そのコミュニティでたくさんの方に出会い、いろんな話を聞き、kintoneの活用法を学ぶことはもちろん、仕事をしていくための視野が広がっていくのを感じました。
それだけでなく、社外の人と色々なコミュニケーションをとることで、自分の意識が徐々に社外にも向いていくようになっていたのです。
kintoneエバンジェリストという制度
kintoneには、サイボウズ公認のエバンジェリストという制度があります。
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、
kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。
このエバンジェリスト制度というものを知ったのはまだコミュニティに参加し始める前のことでした。
エバンジェリストというものに選ばれればすごいことだと思っていましたが、「オープンな場で公開・発信し続ける」ことが私には難しいだろうと思い、夢のような話だとあきらめていました。
変わり始めた思考と進む道
SIGNPOST勉強会に初参加してから、コンスタントにそのコミュニティには顔を出していました。Twitterでkintoneについての発信をすることも徐々に増え、オンラインのコミュニティ「キンコミ」にも書き込むことも多くなっていきました。
そんなある日、サイボウズの方より一通のメッセージをもらいました。
「将来kintoneエバンジェリストを目指してみませんか?」
Twitterでの発信や書き込みを見てサイボウズさんから声をかけていただいたのです。
まさか僕のようなものが・・・?とは思いましたが、声をかけていただいたからには目指してみようと思ったのです。
まずは始めようかと迷っていたnoteを始めました。
人に読んでもらうのは恥ずかしかったのですが、うまく拡散してくれた方のおかげで読んでもらえるようになり、「勉強になる」「おもしろい」などの感想さえいただくようになりました。
そこからキンスキ松井さんのYouTube「キンスキライブ」にも参加させていただいたり、kintonehiveなどのオンラインイベントにも積極的に参加するようになり、自分でも信じられないほど、kintone界隈で自分が認知されていくようになりました。
そのあたりから、もっと自分の考えを知ってもらいたい、自分の経験を活かして何かを伝えたいと思うようになっていきました。
そして・・・
それから数か月、色々な想いや経験を言葉にして、noteやTwitterで発信を続けました。
そして、2022年7月、とうとうkintoneエバンジェリストに就任することができました。
あれだけ内向的で、社内のことにしか目が向かなかった私が、こんなことになるなんて1年前には想像もできなかったことです。
あの日勇気を出して一歩踏み出し、あのコミュニティに参加したことがkintoneエバンジェリストへの道を作り出したのです。
それだけでなく、コミュニティに参加している方々との出会いがあったから。あれから私の思考が変わっていきました。
踏み出した先に素敵な出会いがあった、とても幸運なことです。
この出会いには心から感謝しています。
最後に・・・
何かを始めたければ、変えたければ、
まずは一歩踏み出してみましょう。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。
ありがとう!!
年功序列の壁を越えろ!人事考課制度導入への道 後編
完全年功序列の当社に人事考課制度を導入するために奮闘したことを思い出しています。
業務改善は意識改善でもある
先述した3つの案は導入には至りませんでしたが、会社として「何かしらの評価をし、賞与に反映しよう」という考えにはなってきてはいるようでした。
従業員側も、「一律の評価」に対する不満の声も上がるようになってきました。
こういった意識の改善が業務改善の大きなポイントでもあると思います。
そういう意味でも、最初の提案からの話し合いでいい流れを作り、最終的に導入につながったのではないかと思っています。
まずは何事もやってみなければわからないってことですね!
導入が決定した制度について
制度の全容と導入に至るポイント
今回導入できた制度は、『業務改善提案制度』です。
従業員が会社に業務の改善などについてアイデアを提案し、その提案内容をいくつかのカテゴリーに分けた評価基準でポイントをつけ、賞与額に反映するという制度です。
最終的にこの制度を提案したのにはポイントがありました。
今までの改善事例をみても、経営者の考え的に、従業員のみにメリットのある制度は導入されにくいということ。つまり、人事考課制度を導入するにあたっても、会社の利益に寄与するものでないといけないと考えました。
また、自分達の手で改善の提案をし、改善していくことの喜びややりがいを感じてもらいたい。そして当たり前に業務改善ができる組織になってほしいという願いがあったからです。
業務改善によって会社の利益に貢献する、そしてそれを正しく評価してもらう。
こんなにWIN-WINな制度はないだろう、と鼻息を荒くし、提案しました。
改善提案アプリ
この制度を電子で行うためには、kintoneが最適でした。
- 1提案1レコードで完結できる
- プロセス管理で提案〜承認フローを回せる
- レコードのコメントで補足や質問のやり取りができる
作成したアプリを見ていきます。
①提案用部分
- 現状の問題や課題
- 改善内容と目的
- 体制・スケジュールや費用・購入物
この3点を入力していきます。
②評価者使用部分
まずは予備判定を行い、A判定を得たものが評価の対象になります。
当初のイメージとしては、B判定とC判定は提案賞のような感じでした。
(予備判定はほぼ形だけにはなっていますが)
A判定を得たものは本評価として効果性、重要度、継続性、必要資金、労力対効果、独創性の6つのカテゴリーで評価していきます。
ラジオボタンで項目ごとに評価を設定し、計算フィールドではIF関数を使いラジオボタンの値を数字に置き換えてポイントを合計します。
合計のポイントで最終評価額を決定します。
③プロセス管理
プロセス管理もシンプルなルートで済ませています。
コメント欄でコミュニケーションをとり、補足事項や不明点を洗い出します。
このようなアプリを作成し、運用をスタートしました。
プラグインも使わず標準機能のみのシンプルですごくないアプリができました。
最後に
最初に人事考課制度を導入してほしいと話し始めてから提案というフェーズに移り、実際に導入し制度が始まるまで2年か3年かかりました。
私個人としては制度の導入よりも、業務改善を提案する正式な箱ができたことがよかったと思っています。
ただし、この制度にもいくつかの問題点と注意点があります。
問題点としては、提案数は必ず減少していくことです。
実際開始した当初から提案数は減っています。
継続した業務改善をしていくため、これからもっと考えていかなくてはいけませんね。
注意点としては、提案をノルマにしないことです。
ノルマを達成しようと、提案することが目的になってしまいます。
それでは真の業務改善にはなりません。
業務を改善するという目的があって、よくなったことに対して評価を得られれば次のモチベーションにもなる、それがこの制度の意義だと思います。
業務改善職が評価されることはとても嬉しいことです。
業務改善に対して積極的に取り組める人が多く出てくるような組織であるように、そういう組織づくりもこれからの課題の一つであります。
年功序列の壁を越えろ!人事考課制度導入への道
当社は完全な年功序列制でした。
否、今もまだ完全な年功序列制です。
そんな当社に、何年もかけて話し合い、まず第一弾の人事考課制度が導入され、kintoneでアプリを作成したというお話です。
プロローグ
決まった賃金テーブルから、毎年決まった額の昇給と決まった賞与。
業績によって冬の賞与の増額があるものの、先に入社した者が多い賞与。
どれだけ頑張ろうと、またどれだけ怠けていようと平等に評価(?)されていく、そんな会社でした。
そうなるとやはり仕事に対して積極的に向き合う人がいなくなってきますよね、必然的に。
経営者もある意味楽だったと思います。業務や経営に対して意見する人はいなかったわけです。
それが企業風土、文化として長く根付いていたわけですね・・・
それはそれでよかったんです、今までは。
人事考課制度導入を目指して
あるときから、それに納得しない従業員が出てきたのです。
業務の電子化を進め効率化しペーパーレス化を進め、超アナログだった会社にテレワークまでもたらした人物が出てきたのです。
「成果に対しては評価してもらうべき」
目に見える成果を出しているならこう考えるのも当然のことです。
成果を出して評価をもらい、評価のためにまた成果を出そうと努力する、これが組織にとってのいいサイクルではないか、そう思います。
だからこそ評価制度を導入しましょう!
と、最初に提案したのは何年前のことになるでしょうか。
導入の提案
というわけで提案に進むわけです。
「人事考課制度を導入してください!よろしくお願いします!!」
「よっしゃわかった導入しよ!」
・・・なんていくわけがありませんし、もちろん私も丸腰で挑んだわけでもありません。
とりあえず3つの案を持って導入に向けて話し合いました。
①出勤率による評価
これは知り合いの会社で実際にやっている制度で、
所定労働日数に対する有給休暇を除く実際の出勤日数の割合、「実際の出勤率」を賞与額に掛けるという制度です。
当時はまだテレワークもなかったので、シンプルな計算方法として提案しました。
②数字による評価
製造部に関して、製造高によって評価しようという制度です。
「数字」というのがやはり個人の仕事として1番評価しやすいところであり、またそこを評価されるなら個人個人の仕事がよりよくなっていくのではないかと思い、提案しました。
③人事評価シートによる評価
一般的によく見る人事評価シートに基いて、それぞれの項目を5段階評価し、ポイントをつけていくという評価制度です。
これは私が以前勤めていた会社ではこれをまず自己評価し、上長とミーティングして最終評価をしてもらうという制度でした。
いきなりこれを導入するのは難しいと思いましたが、一般的な人事考課として提案しました。
それぞれの問題点
やはりそれぞれに問題があり、どれも積極的に導入、とまではいきませんでした。
①出勤率による評価の問題
一点は、まずマイナスの評価にしかならないことが、私の中でもあまり好印象ではありませんでした。
もう一点は、出勤率を上げようとして実質的に有給休暇の取得を抑制してしまうのではないか、それは労働基準法的によろしくないと考えたからです。
②数字による評価の問題
数字による評価はよかったのですが、製造品目によって収率のばらつきは発生し、担当する品目も指図者によってコントロールされるため、公正な評価に繋がらないという懸念がありました。
また経理部門や品質管理部門など、数字では表れにくい部署では評価ができないと判断し、この制度も断念しました。
③人事評価シートによる評価の問題
この制度の問題は、評価する側にありました。
こういうことをしたことがない者にとって、たとえ役職を与えられ上に立つ者であっても人を評価するという事は難しい事ですし、自分の評価がその人の賞与額に直接影響するとなるとやはり評価することがストレスになってしまう。
いきなりこの制度はハードルが高いということで、断念せざるを得ませんでした。
そして・・・
用意した3つの案は全てダメな結果になりました。
ここまででもなかなかの期間を要しましたが。
人事考課制度導入もやはり夢と消えるのか…誰しもがそう思いました。
しかし、そこで終わるわけはありませんでした。
実は用意していた案がもう一つあったのです。
しっかり自分の中で考えをまとめ、じっくり寝かしてから満を辞して提案に向かうのでした。
そして・・・
腹筋を割りたければ腹筋をやめなさい
男性なら一度は夢見る「シックスパック」
夏が近づくと割れた腹筋をさらして海に行きたいと思う方もいるのではないでしょうか。
腹筋を割りたいと、お腹の脂肪を落とすために腹筋運動やプランクをする方もいるでしょう。
そんな方のために一つだけおせっかいを申し上げます。
腹筋を割りたければ今すぐ腹筋をやめてください!!!
どれだけ腹筋をしてもおそらくシックスパックは手に入りません。
一つ一つポイントを押さえて理想の腹筋を手に入れましょう。
※これは個人的に色々調べて得た知識と減量経験に基づく記事です。
まずは脂肪を落とすということ
腹筋は、誰しもが割れています。
ただ周りにある脂肪で隠れて見えないだけです。
じゃあお腹周りの脂肪を落とせばいいんじゃないか?その通りです。
それだけでシックスパックは手に入ります。
問題はどうやって脂肪が落ちていくかということですね。
部分痩せということについて
ダイエット動画(特に女性向け)などを見ると、足だけをちょっを動かしたり、腕だけを動かして足が細くなるや二の腕に聞くなんて方法を目にします。
個人的には「部分痩せ」はしないと思っています。
脂肪は体の中心より遠いところから徐々に落ちていくものだという感覚があります。
足や腕の脂肪が落ち、気付けばお尻が小さくなり、最後にお腹の脂肪がなくなっていきます。
部分痩せは期待しない方がいいというのが私の経験です。
有酸素運動か無酸素運動か
運動をしようを思った時、ジョギングなどの有酸素運動で脂肪を落とすのか、筋トレで脂肪を落としていくかに分かれると思います。
筋トレでは脂肪は落ちない、なんて記事を見ることもありますし、
ジョギングで消費するカロリーなんてたかが知れてる、という記事も見ます。
「必ずこの運動をしなさい」という記事がない以上、どっちでもいいということです。
運動を継続していればそのうち痩せるでしょう。そんなもんです。
私が選んだのは
ちなみに私は昔から有酸素運動が苦手だったので、やってみたけど続かなさそうだったので筋トレに移行しました。
ジムに通うお金も出したくなかったので、家でできる自重トレーニングのみで体脂肪9%までもっていきました。
かといって腹筋やプランクばかりしたていたわけではありません。
痩せるために筋トレで大切なのは「大きな筋肉」を鍛えることです。
そうすることで基礎代謝が上がり、脂肪も落ちやすくなると言われます。
太ももはお尻、背中や胸の筋肉を積極的に鍛えましょう。
私はスクワットやランジ、色々な腕立て伏せと併せて腹筋も取り入れていました。
つまりは全身まんべんなくトレーニングすべきだということですね。
でもやっぱり重要なのは食事
ダイエットの肝は食事です。
腹筋を割りたければ食事を見直しなさい
というのがこの記事の結論と言ってもいいくらいです。
かといって過度な食事制限はしてはいけません。
大切なのは「食べない」のではなく「何を食べるか」です。
タンパク質、糖質、食物繊維をどう採っていくか、だと思います。
タンパク質
タンパク質は筋肉を作ってくれます。
ダイエットにとって一番重要と言っても過言ではないでしょうか。
食事制限をしてタンパク質が不足すると脂肪よりもまず筋肉が落ちていきます。
それを防ぐためにもたんぱく質の摂取は重要なポイントです。
糖質
糖質を摂取すると、血糖値が上がります。
その血糖値を下げるために「インスリン」というホルモンが分泌され、
その際に体が糖分を脂肪として蓄えてしまう、と言われています。
例えば朝ご飯を食べなくて空腹になり、昼食時に一気にまずお米を食べてしまう、なんてことをする方もいるかもしれません。
これはいけませんね。血糖値が爆上がりになってしまいます。
「糖質制限」というダイエット方法もあります。
糖質を取らないことで脂肪に変わるものがなくなる、結果として脂肪が落ちていく。理にかなったダイエット方法ではありますが、
力が出なくなる、ということがおきてしまう話を聞いたことがあります。
確かに糖質はエネルギーなのでそういう弊害も出るかもしれません。
そして、日本人としてお米を食べないというのが耐えられない人もいると思います(私がそうです)。
そうなってくるといかに血糖値を上げないか、がダイエットには重要なことだとも言えます。
食物繊維
食事の際食物繊維を先に摂取することで、血糖値の上昇を緩やかにする、と言われています。
サラダから食べ始めることで食物繊維を摂取し、食事での血糖値の上昇を抑えるという食事の習慣はささやかながら重要なポイントです。
食事のタイミング
食事は1日3回とこだわる必要はないでしょう。
だからと言って1食抜きにする、といったことはいいことではありません。
私は1日5食にしています。
基本的に昼食はとりませんが、昼の前後に軽く何かを食べます。
早朝、朝、昼前、昼後、夜の5回です。
夜は家族と通常の食事をしますが、それ以外はなるべく空腹感を出さないようにするため、必要な栄養を摂取する感覚ですね。