きったんの、その一足が道となる

kintoneを使った業務改善の記録

kintone×PCAクラウドの連携を試してみる ~Yoom編 マイアプリへの登録方法~

kintoneとPCAクラウドや連携させ、業務の効率化を進める試みをしています。

note.com


今回(2022/11/25)、かねてより連携をリクエストしていたYoomさんから、YoomとPCAクラウド 会計と商魂との連携が可能になったと発表があったのですぐに試してみたいと思います。

マイアプリに追加


まずはYoomアカウントのマイアプリにPCAクラウドを追加していきます。
右上の新規接続ボタンからPCAクラウドを選びます。



まずはPCAクラウド会計を設定します。
データセンター名を入力します。
関西DCは「west01」、関東DC「east01」AWSは「aws」を入力します。
(ちゃんと補足を入れてくれているところがYoomさんの親切ポイントですね)



次にサービス認証IDとサービス認証パスワードを入力します。
これはPCAからの「利用通知書」に書いてあります。



通常のユーザーIDとパスワードを入力し、ログオンボタンをクリックし、完了です。



これでマイアプリに追加されました。



これでPCAクラウドをマイアプリに登録することができました。
簡単に設定できるところがYoomの使いやすいところですね!


Yoom × PCAクラウドでできること

PCAクラウド商魂

  • 得意先、商品マスターの取得や登録、検索
  • 見積、受注、売上伝票の登録


PCAクラウド会計

  • 仕訳伝票の作成
  • 仕訳伝票の一覧取得


マスターの連携や、見積、受注、売上伝票の登録、会計では仕訳伝票をPCAクラウドに登録することができそうです。
このアクションを見ていると、kintoneやExcelを起点にして連携することができそうな感じがします。

しかもYoomなので、例えば「kintoneのレコードが追加されたとき」をトリガーにしてPCAに自動転送したり、営業担当者がWebフォームで商品情報や取引先情報を入力し、それをkintoneとPCAクラウドに登録するといったことが可能になるかもしれません。

それがどこまで可能になるか、Yoom編の次回以降、実際にフローを組みながら試していこうと思います。

アレフガルドに光が差したCybozu Circus 大阪 2022

12/6、7 グランフロント大阪にて、Cybozu Circus 大阪 2022が開催されました。


days.cybozu.co.jp


私は昨年に引き続き2度目の参加となりました。

楽しかった、面白かった、勉強になった。
当然の感想を抱いているのですが、今回は思い出やキラキラしたことではなく、少しばかりダークな部分を書いていきますので注意してください。

そう、かつてそこはアレフガルドの世界だったんです・・・

「ひかりあるかぎり やみも また ある」


少しばかり昔のことです。

もちろん法に触れるようなことはしていませんでしたが、少し知り合いや友達に迷惑をかけるような営業をしていたことがあり、またある会社では辞めてもなお問い合わせが相次ぎ、すべての連絡先を削除し自分の携帯番号を変えた過去もあります。

ブラックな会社で周りも先も何も見えずただ目の前のものを片付けるだけだった時代、ただただ自分にこう言い聞かせながら生きていました。


「仕事には深い人間関係と感情は不要」


黙々と一人で働いてきたことを、なぜかふとCybozu Circus 大阪の途中に考えてしまったんです。

あまりにもキラキラしていたので。
会場も、参加者の皆様も、みんな眩しいぐらいキラキラしていました。
おそらく自分自身もそうだったと思います。

そうやって強く光が当たったからこそ闇が余計に浮かんできたのかもしれません。。。


「にじのしずくを てんに かざした」


ですが実は決して、闇をほじくり返してまた凹んでしまったという話ではありません。

むしろ逆です。

始めて参加した会社の後輩や、Twitterでは交流はあるけどリアルで会ったことがないという方を、連携サービスなど軽く説明をしながらブースを回り、ただ説明を聞いてもらうだけでなく間に入ってアイスブレイク的な役割になっていたとき、これがエバンジェリストの役割かとわかったんです。

これからもたくさんの人と繋がり、そしてその繋がりを広げていきたい、

そんな架け橋になれればうれしいなと思ったんです。


「このくにに あさがきたのも すべてそなたのおかげじゃ」


これからの自分の役割に必要なものは、かつて闇に封印した「人間関係」の部分でした。

そしてそれをこの界隈でなら苦と思わずにできるのではないか、そう思った時、心からCircusを楽しむことができました。

家に帰り、束になった名刺を見ながら、余韻に浸っていました。

かつて闇の世界だったアレフガルドに光が差し込んだCybozu Circus の二日間でした。



その他にも、

  • kintoneSINGPOSTについて改めて考え直したこと
  • ガチで嬉し泣きをしてしまった出来事があったこと

など、書くべきポイントは沢山ありますが、またどこか思い出した時にでも。。。

kintone×PCAクラウドの連携を試してみる ~プラグイン編 売上伝票の連携~

kintoneとPCAクラウドを連携させ、業務の効率化を進める試みをしています。
前回は「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」を使用して、kintoneとPCAクラウド両方で管理していた商品や取引先マスターを連携させることができました。

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今回はkintoneとPCAクラウド商魂の売上伝票の連携を考えていきます。

※当社で抱える大元の課題として、1つの建物内に2つの法人が存在し、PCAではそれぞれ別の領域で管理し、kintoneではまとめて一つで管理しているというものがあります。

今回クリアしたい課題


今回クリアしたい課題は2点あります。
ほとんどがマスターの連携と同じではありますが。

  1. データ共有用にkintoneに売上データを入力し、その後販売管理用にPCAクラウドに入力するという二度手間
  2. マスターと同様、売り上げに関してもkintoneでは一つのアプリで管理しており、販売管理はそれぞれの法人ごとに管理している

1.入力の二度手間問題の解決


1の課題をkintoneとPCAを連携させることで解決します。

マスターアプリとプラグインの設定

ダウンロードしたアプリテンプレートからアプリを作成するとすごいアプリが出来上がります。



ここまでの情報は必要ないので、今回は自社で売上伝票アプリを作成しました。



このアプリにプラグインを設定していきます。

マスター連携用のアプリで設定した方法と同様に進めます。
上から順に契約時にPCAから送られてきた「利用通知書」を見ながら入力していけば、商魂で設定しているデータ領域を取得できます。



続いてkintoneのフィールド項目にPCA商魂のマスター項目を割り当てていきます。
この辺りはマスター用プラグインでの設定と同じです。



マスター用プラグインと違う設定は、

  1. PCAクラウド商魂に転送した日時を保存するフィールドの指定(転送を行うと日時が自動入力されます)
  2. kintoneの設定した一覧画面で、転送用のボタンの表示非表示を設定を一覧ごとに設定
  3. kintoneでプロセス管理を行っている場合、ステータスによってボタンの表示非表示を設定



これで設定が完了し、一覧画面にボタンが表示されます。



このボタンを押すことで、kintoneからPCAクラウド商魂へ売上データを転送することができます。

これで入力の2度手間は解消することができそうです。

kintoneの一覧画面の表示設定を、「PCAクラウド商魂に転送した日時を保存するフィールドが空白」にしておけば、未転送のデータは常に表示されるので転送漏れも防ぐことができそうです。


2.kintoneで1つPCAで2つの領域で管理問題の解決


当社の取引において、単純に「売上」と言っても4パターンありました。

  1. D薬品株式会社から取引先への売上
  2. H製薬株式会社から取引先への売上
  3. H製薬株式会社からD薬品株式会社への売上
  4. D薬品株式会社からH製薬株式会社への売上

このうち3と4に関しては会計上だけの処理なので今回は取り上げません。

kitnoneの売上伝票アプリからPCAクラウド商魂に転送するのですが、
1つのアプリ(プラグイン)からは1つの領域しか設定できないので、
このアプリからは取引数の多いD薬品株式会社の領域への転送用のアプリにしました。

H製薬株式会社への転送は、H製薬株式会社への転送用アプリを作成し、標準機能のアプリアクションでレコードコピーをしたあとH製薬転送用アプリからPCAクラウド商魂のH製薬株式会社の領域へ転送する流れにしました。



完全に手動になってしまいますが、2の取引数があまり多くないことから一旦は手動で対応し、取引が増えてくればH製薬転送用アプリへのコピーはカスタマインやkrewDataなどで対応することを視野に入れています。

こうすることでなんとか2つの領域での管理問題に対応した形になります。


まとめと課題


以上で売上伝票の連携が完了しました。
同様に、受注伝票を転送できるプラグインもありますので、受注の段階でkintoneと連携をし、その後売上の管理を行うという運用方法もあると思います。



前回と今回で、kintoneとPCAクラウド商魂の連携が完了しました。
できるようになったのは、以下の4つです。

  • 商品マスター
  • 取引先マスター
  • 売上伝票
  • 受注伝票

最後に、このプラグインに対する個人的な要望を書いておきます。

1.できることが増えてほしい

マスターであれば直送先マスター、
取引なら入出金、または締後の請求データをkintoneと連携できるようになってくれるといいなと思います。

できることが増えて、どこからどこまでをkintoneでどれをPCAでという選択を柔軟にすることができれば、会社によって使い分けられ、kintoneの良さをさらに活かせるのではないかと思います。

2.一方通行の連携であってほしい

今回のプラグインでは、
マスターは PCAクラウド商魂→kintone、
伝票は   kintone→PCAクラウド商魂

の流れになっています。

運用でカバーするしかないのですが、
やはり業務は一方通行で流れていってほしいというのが正直なところです。

当社としてはkintone→PCAクラウド商魂の流れで統一できればさらに使いやすいものになるというのが率直な感想です。



次回はYoomを使った連携を試してみます。

kintone×PCAクラウドの連携を試してみる ~プラグイン編 マスターの連携~

kintoneとPCAクラウドを連携させ、業務の効率化を進める試みをしています。
前回は「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」とアプリテンプレートのダウンロードと、kintoneへのプラグインの読み込みとアプリの作成を行いました。

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今回はkintoneとPCA商魂との連携について、実際に当社が抱えていた問題とともに考えていきます。

今回クリアしたい課題


今まで抱えていた問題が2点ありました。

  1. kintone、PCAでマスターが別管理になるので更新や追加を両方にしなければならず、更新忘れなども発生する
  2. 当社には製造と販売の2法人(H製薬株式会社、D薬品株式会社とする)があり、それぞれに共通する商品や取引先、それぞれ独自の商品や取引先があり、kintoneでは一つのアプリで管理している


それぞれの解決策を考えていきます。


1.マスター別管理問題の解決


1の課題はkintoneとPCAを連携させることで解決できます。
まずはkintoneアプリとPCA商魂のマスターを連携させてみます。


マスターアプリとプラグインの設定

まずは取り込むためのアプリを作成します。
ダウンロードしたアプリテンプレートから作成するとこんな感じになります。



テンプレートを読み込んでアプリを作成すると、PCA側のマスターに合わせた項目が全てフィールドに入っているのでこれを使えばアプリ作成の手間も省けます。

もちろん自社で使用しているアプリを使用してもかまいません。他に必要な項目もあるはずなので、今使っているマスターアプリをそのまま使えた方がいい場合もあります。

今回はテンプレートから読み込んだものではないこちらのアプリにデータを取得したいと思います。



アプリにプラグインを追加し、設定画面に入ります。



上から順に契約時にPCAから送られてきた「利用通知書」を見ながら入力していけば、商魂で設定しているデータ領域を取得できます。
ここまでは問題なく設定できました。

続いての設定はkintoneのフィールド項目にPCA商魂のマスター項目を割り当てていきます。
ここもプルダウンから選んでいくだけなので簡単でした。



正しく設定できると、保存後アプリを更新すると一覧画面にボタンが表示されます。



このボタンを押すことで、PCA商魂からマスターデータを取得することができました!

PCA商魂マスター
kintone商品マスターアプリ


これでマスターの更新があった時は、「PCAのマスターを更新し、kintoneに取り込む」という流れで連携が実現できました。


2.2法人分のマスターが存在している問題の解決

製造と販売の2法人(H製薬株式会社、D薬品株式会社とする)があり、それぞれに共通する商品や取引先、それぞれ独自の商品や取引先があり、kintoneでは一つのアプリで管理している

2の問題は具体的には、

  • りんご、だいこんは両社に共通している
  • みかん、レタスはH製薬株式会社のみ
  • バナナ、キャベツはD薬品株式会社のみ
  • kintoneでは一つのアプリでまとめて管理している


kintoneではマスターが一つのアプリ、PCAにはそれぞれのマスターがあるので、共通化に悩んでいました。

この問題はkintone側のプラグイン「krewData」で解決しました。

アプリの項目は同じものを使っているので、
そのまま2つのアプリの「レコード結合」を行い、商品コードをキーに「重複の削除」をします。



それを管理用のマスターアプリを作成し出力すれば、2法人分を統合したマスターアプリが完成しました。

PCAクラウドでのマスターの更新をした際はkitnoneアプリでデータを取り込み、krewDataのフローを実行しマスターアプリを更新するという流れを作成することでマスターの統合が実現できました。

自動連携ができるわけではないので、取り込みや実行を手動ですることにはなりますが、そこはRPAを使ってデータ取込~フロー実行の自動化を行うなどの工夫でよりスムーズに行うことも可能ですね。


まとめ


以上で商品マスターの連携が完成しました。
「取引先マスター」を取得するプラグインもあるので、同様の手順で連携することが可能です。

「マスターはPCA商魂に登録し、kintoneでデータを取得する」という業務フローでマスターの連携ができるようになりました。

次回は売上伝票の連携を考えていきます。


オマケ


データ取得のこのボタン、このままではちょっと「ボタン表示しました感」があるなぁと個人的に思ってしまいました。



kintoneのボタンのようにしたいので、cssをチョコチョコっと書いて、こうしました。


これでkintoneのボタンのようになりましたね。
やはり見た目はこれがいいですね。



ではまた次回…

kintone×PCAクラウドの連携を試してみる ~プラグイン編 ダウンロードと設定~


kintoneとPCAクラウドや連携させ、業務の効率化を進める試みをしています。
前回は「前置き」を書きましたので今回からしっかりと進めていきたいと思います。
kittan.hatenadiary.jp


PCAでは「PCAクラウドWeb-API」が無償で公開されており、最近になって公開範囲が大幅に拡大されたというニュースも出ました。
ですがわれわれ非エンジニアにはそれらをうまく使うことは難しいので、この辺りは今後連携サービスが出てくることを願うばかりです。

PCAクラウド連携プラグイン for キントーンを試してみる


kintoneとPCAクラウドをノーコードで連携する手段として、「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」がPCAから無償提供されています。

「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」とは、キントーンと『PCAクラウド』を設定するだけで簡単に連携可能とするキントーンプラグインです。

pca.jp


2022/11/18現在、
販売管理ソフトの「PCAクラウド 商魂DX」と会計ソフトの「PCAクラウド 会計DX」を連携させるkintoneプラグインとアプリテンプレートが用意されています。

PCAクラウド 商魂

(プラグイン)
・売上伝票登録
・受注伝票登録
・得意先マスタ抽出
・商品マスタ抽出
(アプリテンプレート)
・伝票登録
・受注伝票登録
・得意先マスタ
・商品マスタ

・使用例
kintoneで管理する案件アプリから受注した案件を『PCAクラウド 商魂』の受注伝票に連携する。



PCAクラウド 会計

(プラグイン)
・仕訳伝票登録
・部門マスタ抽出
(アプリテンプレート)
・交通費精算書
・部門マスタ

・使用例
キントーンでおこなった交通費精算をPCAクラウド会計の仕訳伝票に連携する。



プラグインのダウンロード


プラグインのダウンロードはサイトのこちらから行います。



フォームに必要事項を入力し送信するとダウンロードリンクが送られてきます。
メールで送られたリンクからそれぞれをダウンロードします。



左がアプリテンプレート、右がプラグインのテンプレートになっていて、
アプリテンプレートファイルは解凍せずにそのまま、プラグインテンプレートファイルは解凍し、中にあるプラグインzipファイルをkintoneに読み込みます。

商魂、会計のプラグインをすべて読み込むとこうなります。



アプリの作成

次にPCAと連携させるkintoneアプリの作成をします。
アプリに関しては新しく作っても、普段使っているアプリでも構いません。
最終的にプラグインで対応するフィールドを設定していくことになります。

また、先程ダウンロードしたアプリのテンプレートを使って作成してもかまいません。
テンプレートからアプリを作成すると商魂で4つ会計で2つのアプリが作成されます。




そして自分で作成したアプリか、テンプレートから作成したアプリにプラグインを設定すれば、kintoneとPCAクラウドの連携が実現することになります。



次回は実際のプラグインの設定方法と、当社で抱えていた問題をこの連携によってどう解決していくかを考えていきます。

kintone Café JAPANに初参加しました!

11/19(土) 13:00よりオンラインにて
kintone Café JAPAN 2022が開催されました!

connpass.com

私は今回がJAPAN初参加。
初参加にも関わらず、途中から運営に加わらせていただき、『名言AWARD』セッションに出演しました。

今回のプログラム

  1. あなたはまだ知らない…本当のライトコース
  2. あの頃のニゴローさんを助けて!〜基本機能?連携サービス?
  3. kintoneエバンジェリスト2人が解説 あるある失敗談にごろーさん
  4. 名言コーナーAWARD

1では基本機能の活用法をクイズ形式で、
2ではプラグインを使った活用方法を事例に基づいて、
標準機能やプラグインを、「何を使うかではなくどう使うか」
工夫次第でもっと良くなることを改めて学ぶことができました。

3では陥りやすい失敗について、いかにして防いでいくかという考え方をkintoneエバンジェリストのお二人がわかりやすく説明してくれました。
「さすがエバンジェリスト」そんなお話でした。

それぞれを担当した方からまた報告が上がるのを楽しみしておきましょう。


名言AWORD


最終セッションである名言AWORDをたなかさんと担当しました。



9つの名言を事例や自分の経験と照らし合わせながら紹介し、最後に参加者の皆様に投票で「名言オブ名言」を決めてもらいました。

今回「名言オブ名言」に選ばれたのはこの言葉でした。

kintone界の松尾芭賞


まず「繋がり」という言葉に着目しました。

例えばアプリづくりに関して言うと、アプリ単体で色々な情報を盛り込んで大きなものを作るよりも、親子関係にして管理したり、担当者別のアプリに分けたうえでアプリ同士を「繋げる」ことでより良いkintoneになっていくと思うし、
また機能面でも、標準機能から考えていくというのが我々の合言葉ではあるのですが、プラグイン「連携」サービスを使うことでまた更にkintoneを強くしていくことができるのも事実です。

そして何より一番大切だと思うのは、先月のCybozu Daysやkintone Caféといったこういうコミュニティでユーザー同士、だけでなくパートナー企業さんやサイボウズさんと「繋がる」ことです。
イベントやコミュニティ、SNSを通じてたくさんの事例を見たり、考え方を知ることで知識や経験をシェアすることができます。
そしてそれを自社に落とし込んでkintoneを強くしていくことができる。

こういった「繋がり」が当たり前のように存在していることがkintone界隈の素晴らしいところだと思っています。

私自身もコミュニティに身を置くようになり、kintoneを強くすることだけでなく自分自身の価値感や視野が広がってきたことを感じます。。
こういうコミュニティでのつながりは大事にしていきたいと思い、この川柳を紹介しました。


最後にkintone Café JAPANに参加して


今回、名言AWORDの担当が決まってから、noteやTwitter、ASCIIの記事を改めて読み直しました。

言葉だけではなく、背景や人物像などをじっくりと読み込んでいくと、「名言は生まれるべくして生まれるもの」なのだと感じました。

そしてそれを自分の状況や環境、考え方に落とし込んでいくことで、業務改善や仕事に対する意識にいいスパイスがかかっていった、そんな気がします。

このコーナーを担当できたからこそ、こういう形で振り返りを行うことができました。
素敵なコーナーを担当させていただいたことに大変感謝しています。



そして来年のkintone Café JAPANには初めから運営に参加させていただくことになりました。
心から楽しめるイベントになるように、たくさんの学びになるイベントになるように、これから準備していきたいと思います。

まずは楽しくやっていきたいと思います。



kintone Café JAPAN 2022運営メンバーの皆様、お疲れ様でした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

kintone×PCAクラウドの連携を試してみる ~はじめに 連携すべき理由と連携方法~

kintoneで色々なものが構築できてくると、
おそらく次に課題や願望が出てくると思います。

それは他システムやサービスとの連携ではないでしょうか。

そしてそれをより簡単に、シームレスにできるようにしたいと思うはずです。

そこで今回ようやく当社の業務で進めることができたkintoneと販管ソフトや会計ソフトとの連携について書いていきます。

はじめに


身の回りの業務をすべてkintoneで完結できればスマートかもしれませんが、それを実現させるにはそれなりの開発が必要になるでしょうし、維持やメンテナンスにもかなりの手間やコストがかかってくるはずです。

それならばkintoneはkintoneの良さや機能を活かしながら、専門的なところは専門のツールを使った方がいいのではというのが私の意見です。

例えば「請求書をkintoneで出力したい」ということを聞かれることがよくあります。

もちろんプラグインや連携サービスを使ってkintoneで「請求書の出力」をすることは可能です。

しかし請求業務というのは請求書の出力だけではなく、請求締や取消しなどの処理、入金の管理や消込なども必要になってくるでしょうし、

何よりインボイス制度や消費税率の変更などといった法改正にもアンテナを張っておかなからばならず、それを適切に対応できないといけないことになります。

そこまで自力でkintoneでやるぐらいなら、細かな機能や法改正にも対応できる販売管理ソフトを利用した方がはるかに効率的だということになります。

これは会計ソフトや給与計算ソフト等にも言えることです。
いわゆる「技術的には可能ですが・・・」というやつですね。


PCAクラウド


kintoneと会計ソフトなどの連携といえばfreeeやマネーフォワードなんですが、
当社で使用している販売管理ソフト、会計ソフト、給与計算ソフトは「PCAクラウド」です。

pca.jp

kintoneと連携できるfreeeやマネーフォワードにしなかったのは、
PCAクラウドに前会計ソフトから移行したのがkintone導入前だったから、というのと、

当社のややこしいことの一つに「製造の会社と販売の会社が別法人として存在している」ということがあります。

PCAクラウドは「領域」で契約するので、領域内であればいくつでも法人が作れるという利点があるためPCAクラウドに決めたという経緯があります。

もちろん機能面も問題ないしクセがなく使いやすいのでPCAの導入は間違いではなかったと思っています。


やはり連携出来ないと勿体無い


PCAとkintoneを運用し始め、いろいろ問題も出てきました。

入力者が売上データをkintoneに入力後にPCAに入力するといった二重入力の手間、両者に存在するマスターといった問題です。

また、PCAは契約上、同時ログイン数に制限があったりと、単体で使うには課題があったので、
その辺りkintoneと連携することでデータの共有と業務の効率化を進められると思い、連携方法を模索していきました。


連携方法① csvでの連携

1番簡単なのは一方からcsvをエクスポートし、必要であれば成形してもう一方にインポートする方法です。

どちらからでもcsv出力することができます。
手間はある程度かかりますが「2回入力」することはなくなるので「同じデータを共有する」ことが可能になります。

csv連携で便利なのはプラグインの「krewData」です。
kintoneアプリからデータを成形してcsvExcelで保存できます。
それをシステム側でインポートすれば連携完了です。

逆パターンとして、システムからエクスポートしたcsvを OneDriveなどのストレージに保存すると、そのcsvをkrewDataを利用してkintoneアプリにインポートできます。
そのフローを決まった頻度で実行するように設定すると、半自動での連携が可能になりますね。

krew.grapecity.com


連携方法② APIで連携

PCAクラウドAPIが無償で公開されています。
それを利用すれば連携も可能かもしれませんが私の技術ではまだその検証までは辿りつくことはできなさそうなので、できるようになればまた記事にします。


連携方法③ 無料プラグインで連携

「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」というプラグインがPCAから提供されています。

pca.jp

少し前置きが長くなってしまいましたが、今回このシリーズでは、この「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」を使って業務に活かす方法を考えていこうと思っています。

まだ当社でも連携をスタートさせた段階なので、業務を進めながら考えながら記事を書いていければと思っています。



つづく・・・

スポーツと業務改善と、そこにある「かち」

今の今まで私は、「業務改善」とは特別なことではないと思っていました。

当たり前の行動が業務改善につながっていくように日々意識するのが当たり前だと思っていました。

それは私のスポーツマンとしての経験がそうさせていたのかもしれません。

スポーツと業務改善は切っても切れない関係にあるのではないか、と思います。

「チームづくり」


スポーツのチームにはまず、チームとしての目標が必ずあります。

大学時代のアメリカンフットボール部の話を例にしてみます。
自分の大学が学生リーグの2部リーグに所属していたので、1部リーグに昇格するためリーグ全勝を目標に掲げました。

チームとして「勝つ」ことを目標にし、チームとしてやらなければならないこと、練習メニューなどを決めていきます。
そこからオフェンスチーム、ディフェンスチームといった部門に落とし込んで部門ごとのチーム作りをしていく。

そしてさらに各部門の中でパートに分かれ(野球で例えると外野、内野、バッテリー等)、オフェンスチーム、ディフェンスチームそれぞれで決めたチームの方針に合わせ、パートやポジション別の練習メニューを決めていくというのがチーム作りのイメージです。

実際の練習は、パート別ポジション別の練習→部門別の練習→全体練習という構成になっています。
練習後は全体→部門別→パート別に毎日ミーティングを行い、その日の練習動画を見ながら振り返りを行い次の練習に活かす、という日々を送っていました。
チームとしてどうすればもっと良くなるのか、練習メニューを見直したり、他部門や他パートとの連携でチーム力を上げる工夫をする、個人としてのプレー、動きの確認をして改善していく、というのがミーティングの内容でした。

私が選手個人として常に意識していたことは、

  • チームが勝つためにやるべきこと、足りないものを見定める。
  • チームを強くするためにディフェンスチームがやるべきこと、足りないものを考える。
  • チーム力を上げるために個人としての役割や動きを理解してそれを伸ばすために練習していく。

チーム練習で足りない部分があれば残って個人練習し、ミーティング後も納得がいかなければとことん動画を見て振り返る。
さらには勝つために、強くなるために、試合に出るために、上手くなるために休みの日や空いた時間にはアメリカンフットボールを研究し、自分のプレーに活かすことを考えていました。



毎日の練習を振り返り、次に活かしていくことを考え、行動する毎日。

日々の練習やミーティングは試合に勝つためにあり、より良い練習やトレーニングを模索し、実行する。

それが勝つために「当たり前」だと思っていたのです。。。


「業務」を「改善」すること


例えば、「チーム」を「会社」に置き換えてみたらどうでしょう。

会社として掲げる目標や目的があって、

そこに向かうために営業や製造、総務といった各部門の任務や課題を明らかにする。

そこから課や個人の業務に落とし込んでいく。

スポーツにおけるチームづくりと会社での業務の流れはほぼ同じようなことだと思っていました。

「日々の業務は会社としての目標を達成するためにある」
だからこそ業務は改善し続けなければならない。

個人として、業務改善は当たり前に意識しないといけないことであり、日々の業務の中で明日の業務がよりよくなっていくように考えなければならないと。

そしてそれが「当たり前」なんだ・・・と今の今まで思っていたのです。。。


そこにある「価値」


最近になって、そこには価値があるのだと学びました。

個人としては当たり前の意識でやっていることでも、改善されていく業務にもそこに向かう努力にもとても価値のあることだと。
会社にとって決してそれは当たり前ではないということ。

継続した業務改善を続けていくためにも、次の業務改善職を生み出していくためにも、会社として業務改善に対する考え方を見直していかないといけないと改めて思っているところです。





スポーツも業務改善も、どちらも「かち(勝ち・価値)」に繋げていきたいものですね。。。

kintoneを覚えてからExcelに帰ってもいいという話

2022/10/14に開催された
kintone Café 大阪 Vol.22〜ヒョウケイさんとkintone〜

私も5分のLTをさせていただきました。
その内容をnote用に再編集し、残しておきます。

※ これはあくまでも個人的な考えのもと書いた記事であります。特定の人物や事例に対して物申す訳ではございません。
一つのネタとしてご笑覧ください。

呪われたExcel問題


kintone界隈に生息しているとよく遭遇する、「呪われたExcel」問題。

呪われたExcel問題

重い・・・
開かない・・・
どれが最新版・・・?

その結果、天文学的な業務時間になり残業、残業…

それが、kintoneを導入しアプリ化したことで残業時間が大幅に減少されました!


ありがとうkintone!!!


もちろんこれはこれで素晴らしい話です。
それを否定するつもりはありません。

ですが、自称kintone界でも有数のExcel愛好家の私としては、いつもこう思うのです。


「呪われたExcel」そのものを解決したい!


今回はそのための考え方の一つをお話ししたいと思います。


kintoneでデータベースの練習をする


呪われたExcelを解決するために、「kintoneのようなExcelを使い方」をしてみましょう、というお話です。

こんなExcelの使い方をしていませんか?

例1 顧客管理の場合


結合されたセル、顧客ごとに分かれたシートやブック。
セル結合は置いておいたとして、シートやブックが多数存在すると、検索するにも一苦労しそうです。

例2 売上集計の場合


例えば見やすさを重視した集計表を作り、そこに集計した値を入れていき・・・
わかりやすいように間に小計する列を入れて。
店舗や年度など、ここでも複数に分けられたシートやブック。


これでは集計表を作って報告するまでに天文学的な時間がかかりそうです。

kintoneのデータの持ち方を見てみる



改めて説明をする必要はないと思うのですが、
kintoneではデータを一覧画面と詳細画面で見ることができます。

一覧画面では、1行1行がレコード単位になっており、左のアイコンクリックでレコードの詳細画面に遷移します。

詳細画面はアプリ作成時のフォームの形になっていて、そのまま入力、出力フォームとして使用します。(標準の出力機能についてはノーコメントですが)

フォームで設定した会社名、部署名などの項目は一覧画面で縦の列に並んでいきます。
この時、文字列フィールドを設定したら必ず「文字」、日付フィールド「日付」、数値フィールドは必ず「数値」と入力できる形式が決められています。


これはkintoneでは当たり前にできていることなんですが、データの持ち方としてExcelでも同じようにしましょう、ということなんです。

kintoneのようにExcelを使う



一覧画面と同じような、データを格納するマスターシートを作ります。

別シートに詳細画面のようなものを作り、入力フォームにしてマスターシートに追加できるようにする、またはマスターから一意のキーでデータを呼び出して印刷をする出力フォームとしての使い方をします。

これをインプット・マスタ・アウトプットのシート構成と呼んでいます。

一覧画面に相当するマスターシートが重要になります。
kintoneのように「数値は数値じゃないと、日付は日付じゃないとエラーを出す」というようなことは簡単にはできませんが、「この列は文字しか入力できないんだ」という法則を知っていれば運用ルールを設けたりすることもできます。



マスターのシートがしっかり構成されていると、売り上げなどは、SUMIFSなどの関数、ピポットテーブルやPowerQueryなどを用いると一瞬で集計することができます。

集計や分析などにかける時間はほとんどなくなりますね。


呪われたExcelを解決するための一つの方法として、Excelをデータベースとして正しく使う。
そのためにkintoneで簡単にデータベースに慣れてからExcelにそれを落とし込もう、というのが今回のお話でした。


まとめ


今回のCaféのテーマがヒョウケイさんとkintoneということで、私は以前からExcelとkintoneは共存していくべきだということを書いています。


kittan.hatenadiary.jp
kittan.hatenadiary.jp


Excelとkintoneの特性を理解してしっかりと使い分けてこそ、お互いを活かし、業務の質を高めていけると思います。
そのためにもデータベースを理解することはとても大切です。

kintoneを使って脱エクセルを進めていくためにも、正しいエクセルの使い方を知ることはとても重要なことだと思っています。



最後までお読みいただきありがとうございました!

モノマネ上手を採用したい、という話


私は昔からそれなりにモノマネができます。

大阪の男性の約8割ができると言われている、「昼ごはんでっせぇ〜」には定評がありますし、カラオケでサザンオールスターズをうたったら…なんて時代もありました。
また、先生や先輩、上司のモノマネで場を盛り上げたり、なんてこともありました。



さて、そんな話は置いておいて、


「新人採用するならどんな人がいい?」


自分の部署に募集をかける際こう聞かれたとしたら、何と答えますか?

私はもし次聞かれたらこう答えようと思っています。



「モノマネが上手な人がいいです」



本気でこのことは昔から思っていました。
果たして面接で「何かモノマネしてください」なんていう日が来ることはあるのでしょうか。。。

モノマネ上手の特徴


モノマネが上手な人には特徴があるように思います。

1.特徴をとらえるのが上手

モノマネ上手は観察力や洞察力に優れていると思います。

その人や物の特徴をとらえるのがうまく、細かな動きやクセ、声や口癖など、本人も気づいていないようなポイントまで見つけ出すことができます。

これを仕事に当てはめてみると、
先輩や上司からの指導を受けまた仕事を進めていくうえで、成果をあげている人のスキルや思考などを学び自分のものにしていくのがとてもスムーズにできるのではないかと思います。

2.思い通りに表現することができる

2つ目の特徴は、とらえた特徴をしっかりと表現・再現する力があるということです。

本人の声などそのままにモノマネできる人もいれば、中には特徴をつかみつつも自分流にアレンジして表現できる人もいます。

これが大切なことではないかと思います。
教えられたこと、理念や概念など、基本的なことをきちんと身につけた上で自分の考えに合わせて個性を発揮していく。

モノマネ上手はこういった「型破り」なことをするのが上手なのかもしれません。


まとめ


「学ぶ」という字は、「まなぶ」と「まねぶ」と読むことができます。

「学ぶ(まなぶ)」の語源が、「まねぶ(学ぶ)」であり、「真似ぶ(まねぶ)」も同じ語源であるという説があります。

つまり「学ぶ」は「真似る」ことから始まるといっても過言ではないかもしれません。

中途採用の場合は即戦力になる人材を確保したいと思う会社が多いのではないかと思います。
教育の仕組みが確立できていない当社のような零細企業だと特にそうかもしれません。
ですが本当の即戦力などほぼ皆無なのではないでしょうか。

だったらいっそ入社後の育成に期待できるかもしれない、モノマネ上手を探してみるのもいいのかもしれない、と思うのでした。



そろそろ私もモノマネする立場から、される立場にならないといけませんね。。。

人に教えること、自分が学ぶためのヒントをくれる言葉

kintoneには、「kintoneで継続的な業務改善をするための道しるべ」として、kintone経験者の考え方やコツを体系的・網羅的にまとめたコンテンツである、kintoneSIGNPOSTというものがあります。

kintone.cybozu.co.jp


kintoneSIGNPOSTは、7つのステップ、44のパターンとそれに紐づくパターン実践ガイドとしてまとめられています。
こういった方法で書かれたものを「パターン・ランゲージ」というそうです。

とある分野における「暗黙的な知識」やコミュニティ内で共有されている「価値観」を言語化・体系化して、活用可能にするための手法

creativeshift.co.jp

今回 #読書の秋 ということで、最近気になっているパターン・ランゲージの中から、「アクティブ・ラーニング支援パターン」を手に取ってみました。

この本は、学校において生徒が学びの主体となりながら成長していくために、教師にできる実践のヒントが45の「言葉」としてまとめられています。

もちろん私は教師ではありませんが、社内での後進の育成を考えるときはもちろん、学びの立場にいる自分の学びに対する姿勢やモチベーションのためにもとてもいいヒントになる、そう思いました。

そこで今回45ある言葉の中から私が気に入ったものを、学びの立場からの目線で紹介したいと思います。

アクティブ・ラーニング支援パターン

学びの主人公

「一人ひとりが学び続ける人生の主人公である」

このアクティブ・ラーニング支援パターンの最初に書かれていることです。

ただ教えてもらうだけの勉強は長続きしないしモチベーションも上がりません。大切なのは教えられることよりも、自主的に学んでいくという意識を持つこと。

勉強の目的を明確にして、日々意識しながら経験を積んでいくことが大切だと思います。
はっきりとした目的意識をもっていれば、何気ない仕事の中にも色々な気付きや発見、考えに繋がっていくのではないかと思っています。


好きの深堀り

「知りたい、わかりたいという欲求に素直になる」


「やらなければならないこと」よりも「やりたいこと」「知りたいこと」を知る経験を積み重ねることで勉強する楽しさを感じることができる。
好だからこそ自主的に学ぶモチベーションにもつながっていくと思います。


学び方を学ぶ

「自分で学んでいくために」


自分の置かれた環境によっては、うまく教えてもらえない場合だってあります。
私は「教わり方」にもこだわりを持っています。
「この人はこういう教え方をする人だからこの人からはここを学んでいく」というように、教えてもらうことをそのまま受け取るのではなく自分の中で何を受けとるのかを考えながら学んでいくべきだと思っています。


自分で決める経験

「結果は、自分で変えることができる」


例えば何か問題が発生したとき、「これはどうすればいいですか?」と聞きに来る人がいます。適切な指示をすればすぐに問題は解決できるのですがその人にとっては何にもなりません。

私はいつも、「ここはこうしようと思うのですがいかがですか?」と聞いてくれと言っています。
自分で解決策を提示すること、そしてそれがいいのか悪いのか、どういう結果につながったのか。
一つそういったことを経験することで、次はこうしてみようといった自主的な学びに繋がるのではないかと思っています。


場を変える

「場所が持つ力を拝借する」


正にこれは実感したことです。
社内からコミュニティに場所を変えただけで、同じ話をしていても返ってくる言葉や想いや熱意が全然違う。
たくさんの方から刺激をもらい、もっともっと勉強したいというモチベーションに変わる。場所が持つ力を実感した一年でした。


最後に


私がパターン・ランゲージを好きになったのは、そこに書かれているのが「答え」や「正解」ではないというところです。

書かれているのは「コツ」や「ヒント」です。
それらを自分の中でどう解釈して、そして実践の中でどう活用していくかを考えながら読んでいくのがとても楽しい。

一回読んで終わりではなく、何度も読み返して理解を深めていく。



私の仕事の一番の課題である後進を育成していくために、その人が自主的に学習をしていってもらえるような教育ができるよう、詰まったときは道しるべにしていきたい、そんな一冊でした。

kintone Café 大阪の受付を、ヒョウケイさんとkintoneでやった話

10/14に開催したkintone Café 大阪。
テーマは『ヒョウケイさんとkintone』でした。


kittan.hatenadiary.jp



無事開催することができて、そして是非またやらなくてはと新たな使命が生まれたところで、開催日の前々日の夜に思いついてやってしまったことがあったというお話です。

急な思いつきで


前々日(10/12)の夜中、泣いて起きた娘を抱っこしているときに、ふと思いつきました。

「せっかくヒョウケイさんとkintoneがテーマなんだから、アレをヒョウケイさんとkintoneでやればいいじゃないか」と。

ヒョウケイさんでアレをこうしてこうして、これでこうしてkintoneにしよう。
色々考えていたら娘も無事眠っていました。

そして翌朝目覚めてから、サササッと取り掛かりました。


で、アレとは


で、アレとは。

来場者の受付チェックです。

「敢えて」ヒョウケイさんとkintoneでやろうじゃないか、そう考えました。

参加者一覧をkintoneのアプリにしていたので、
「エクセルから来場者の氏名で紐づけてチェックする」ということを考えました。

現地参加者一覧

そしてExcelで受付画面を作成しました。

受付画面

参加人数も多くないので、参加者の氏名はドロップダウンで選んでもらう仕様に。

そして以下を実行します。

受付ボタンクリックで別ファイルの「来場者氏名」ファイルに名前を入力して保存(VBA

来場者氏名ファイルの名前データを取り込み、参加者アプリの名前が一致するレコードの受付チェックボックスを「済」にする(krewData)

krewDataフロー


これで参加者管理アプリの来場者に受付「済」のチェックが入ります。



まとめ


正直、受付での効率等を考えるといいとは言えないと思います。
kintoneのアプリに直接チェックを入れた方が早いのは誰が考えてもわかるのですが…もしくはQRコードでピッとやって、ということもカッコよくてやってみたいなとも思いました。

現地参加者が10名だったこともあり、効率は悪くてもちょっとパフォーマンスとして面白いかなと、せっかくヒョウケイさんとkintoneというテーマなのだからこういうこともあってもいいかなと思い、やってみました。

もっと前に思いついていればもっと方法を考えられたのになと。



でも夜中思いついて翌朝作ったにしてはなかなかいいものができたかなと思っています。



次の機会があればまた何か考えよう!
楽しかった。

kintone Café 大阪を開催しました!

10月14日(金)kintone Café 大阪 Vol.22を開催しました!

kintonecafe-osaka.doorkeeper.jp


約3年ぶりに大阪での開催をすることができました。

hive AWARD登壇者のLTあり、参加者同士のグループトークあり、なかなかに密度の濃い中身だったなと思っています。

開催にあたり、会場の提供やオンライン配信、全てに協力していただいた金春さん、どりぃさん始めR3 Instituteの皆様ありがとうございました!


開催までの想い


私は今年(2022年)に入ってから、コミュニティに参加するようになりました。

それまではkintoneとは単なる「業務用のツール」としてしか見ていませんでした。

機能など、わからなければ調べればいいと思っていましたし、それで解決し業務改善が進んでいたのでそれでいいとも思っていたのです。

ですがコミュニティに参加したりkintone hiveなどを見るようになったり、さらにkintone hive大阪や関西キントーークに現地参加し、リアルに声を聞きユーザーと交流することで、その意識も変わっていきました。

「もっとユーザーとリアルで交流したい」そう思うようになりました。

そんな時、全国各地で開催されているkintone Caféの存在を知りました。(それも知らんかったんかい…と。)

岡山、名古屋、京都…Twitterで交流のある方たちが中心となり開催されているのを見て、当然私もこういう気持ちになります。

「大阪でも開催したい!!」

でもどうしたらいいかわからない。
気持ちだけが先走り、時が過ぎていきました。


そして開催へ・・・・


そんな時、同じ想いを持った方がいらっしゃいました。
Twitterや関西キントーークで一緒になったyamaさんです。

yamaさんもkintone Café 京都などに参加し、是非大阪で開催したいという想いをもっていました。

私はこういう運営をしたことがなかったので、そこにkintone Café 奈良のkintoneエバンジェリスト中尾典隆さんに加わってもらい、開催に向けてスタートしました。

Twitterで大阪での開催についてつぶやくとすぐに開催場所を提供してくれるとR3 Instituteの金春さんが手を挙げてくださいました。
オンラインでの配信もできる、夢のハイブリッド開催が実現できると、胸が高鳴りました。

SNSでのつながりと広がる世界、界隈の温かさと柔軟さは本当にありがたく、これからも大切にしていきたいと強く思っています。


とうとう開催の日


開催当日、運営のリーダーだったyamaさんが体調を崩し、現地に来られなくなってしまいました。

中心になってやってくれていましたし、とても楽しみにしていたので残念だったのですが、次また開催しようという一つのきっかけにもなりました。
また、YouTubeでチャットでオンライン参加者さんとやりとりをしてくれたので助かりました。



そして現地参加者の受付が始まりました。
初対面の方、SNSではやりとりはあるものの初対面の方。
名刺交換タイムを終え、kintone Caféが始まりました。

オープニング
LT
サイコロトーク

LTをしたりグループトークをしたりという、参加者としてはとても楽しい時間でした。


開催を終えて


懇親会を終え、帰路につきました。

会いたかった方とも会えたり、また新たに知り合ったりと、また世界が広がったなと嬉しい気持ちです。

ですが運営として、自分の中で納得して「いいイベントだった!」とと思えたかというと、それもまだ実感がありません。

もっと準備や想定しておくべきだったこともあったかもしれません。
こんな話してこう盛り上げよう、頭にはあるのにできないことがたくさんありました。

それでも一つのイベントを開催する、運営するということを経験できたのはとても大きかった。

やはり100回のシュミレーションより1回の経験。

yamaさんのリアルのリベンジのためにも、今回の経験を活かしてまた次回Vol.23を開催する決意をしました。



最後にもう一度、参加してくださった皆様、場所と配信をしてくださったR3さんありがとうございました。

『そこに何があったのかではなくそこで何を見てきたのか』だ。

忘れたくても忘れられないもの


私にはいつも忘れたいのに忘れられないことがあり、何気ない時にふと思い出してしまいます。

新卒で入社した会社の朝礼でのことです。

その会社は今はもうありませんが当時業界トップの会社でした。
私はそこで営業をしていました。

そしてその毎朝の朝礼はというと、あいさつの後に経営理念と社員信条などを全員で唱和します。

①情熱を持った行動
②肯定思考
③肯定的言葉と態度
④定期的計画と改善
⑤ピンチはチャンスの芽
⑥心の救急車
⑦一日一善


その後、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」の一文を唱和します。

もしあなたが負けると考えるなら、あなたは負ける
もしあなたがもうダメだと考えるなら、あなたはダメになる
もしあなたが勝ちたいと思う心の片隅で無理だと考えるなら、あなたは絶対に勝てない


世の中を見てみろ、最後まで成功を願い続けた人だけが成功しているではないか
すべては「人の心」が決めるのだ
もしあなたが勝てると考えるなら、あなたは勝つ
向上したい、自信を持ちたいと、
もしあなたがそう願うなら、あなたはその通りの人になる


さぁ再出発だ
強い人が勝つとは限らない
素晴らしい人が勝つとも限らない
「私はできる」そう考えている人が結局は勝つのだ


これを毎日唱和する朝礼・・・その「ブラック」さが安易に想像できますね。
実際なかなかに厳しい会社だったのは事実です・・・。

当時の上司であった部長に、何度・・・されたことでしょう。


学ぶべきところは多くあった


色々なブラックエピソードはありますし、いい思い出などはほとんど残っていない日々ではありますが、それでも業界のトップにまで登り詰めた会社です。

あれだけ厳しかったからこそ、妥協を許さなかったからこそ大きくなったのかもしれません。
今思い返すと学ぶべきポイントはとてもたくさんあると思えるようになりました。

社員信条にしても、朝礼で唱和するのが今では少し滑稽に思えるだけで、
例えば今の周りの社員にも肯定的な言葉と態度で仕事に取り組んで、肯定思考を持っていてもらいたいと思いますし、
定期的に振り返りを行い、計画を立て直すことは業務改善のためにとても重要なことだと思っています。
そしてピンチな状況をにこそ、乗り越えることでさらなる高みを目指すチャンスがあると言うことを忘れずに困難にも立ち向かってもらいたい。

仕事をしていくうえで無意識に重要視していることが社員信条として書かれている。
それだけ意識の高い人が多かったと記憶しています。

その他にもまだまだ書ききれないほど、思い返せば学びに繋がることがたくさんある会社でした。


最後に


人間誰もが色々な経験をして今を生きています。
その中には悪い経験や忘れたいこともたくさんあるでしょう。

そんな経験の中に、何があったのか何をしたのかではなく、
自分はその中で何を見て何を感じ今何を思うのか、が大切だと思っています。

思い出すだけで辛くなるような働き方だったあの毎日、それを2度と繰り返さないように今の仕事、これからの仕事にどう活かしていくのか。それを考えることが私の役割なんだと思います。



その会社を辞めてから数年後、とあるカフェでコーヒーを飲んでいる当時の部長を見かけたことがあります。
少し動悸が早くなってしまったのですが、意を決して声をかけました。

「あの時は辛かったな。俺にもどうすることもできなかったんだ。」

当時上と下の間で、変えたいのに変えられないジレンマがあったんだろうなと、今になってわかることができました。
少しだけでしたが笑って再会できたことで、どこか心が軽くなったような気がした、そんな思い出話でした。

面倒臭くて忘れがちな定期作業をYoomで自動化する


コロナウィルスが流行りだしてから、当社でも毎日の「体調チェック」をして記録するようになりました。

色々試したりしましたが最終的にはkintoneに「体調チェックアプリ」を作成し、出社する人は全員入力してもらうようになりました。

入力の壁


とはいえ、会社自体もそれほど重要なところに位置付けしておらず、他社に対して「キチンと体調チェックをしています」とアピールする程度のものではないかと思っています。

その日の体温などを計測して入力する必要はなく、日付、氏名、健康状態(良好・不良)を入力するだけでした。




そんなに重要視していないと分かってしまうと、面倒くさく思ってしまったり、入力を忘れてしまったりするわけですよね。

そうなると自動入力したいという思考になってしまうわけです。


自動化を考える


自動入力の方法も色々考えました。

一時期、「PAD(Power Automate Desktop)でkintoneアプリに新規レコードを登録するというフローを実行するExcelVBAをタスクスケジューラで平日9時に実行する」という手段をとっていました。

これは当時とてもよかったんですが、PADのアップデートによって動かなくなってしまいました。
順調にできていただけに残念でした。

そのほか何かいい方法はないかと模索していたところ、Yoomを試してみようと思ったわけです。
yoom.fun


フローボットの概要


Yoomには、「特定のスケジュールになったとき」というボットを起動する条件を指定することができるので、「平日の9時」という条件を設定します。




ここで問題なのが、祝日はもちろん、在宅勤務の日には入力する必要がないということ。
それをどういうフローで実現できるでしょうか。


例えば年間の祝日リストをデータベースにして、日付がそこに含まれるかどうかでフローを分岐するとか。

色々考えましたがとりあえず今回は簡単に、「自分に承認依頼を出す」ことにしてみました。



そして自分で承認を行うことでkintoneの体調チェックアプリにレコードが登録されるようになります。

フローの全体像は以下の通りです。(シンプル!!!)



レコードも無事登録されていました。



これで入力忘れをすることはなくなりそうですね!!

めでたしめでたし。


余談


そういえばPADで自動入力していた時、こんなことを言われたことがありました。




これがいいか悪いかは別として、「こういうことができることを知っているか知らないか」というのはとても重要なことですよね。
このアプリは入力項目が3つしかないのでそれほど入力に時間がかかるわけではありませんが、時間がかかる、面倒くさい、でも毎日やる作業がそんざいする。
それを少しでも自動化・効率化できたら・・・

少しでも働く環境を変えるため、こういった情報収集とチャレンジ精神は忘れてはいけませんね。